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八条学園騒動記

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第六百八十八話 オーストラリア人としてその一

               オーストラリア人として
 ベンはトム達の動画チャンネルの料理、カナディアンサンドイッチの調理と食事の場面を観てそのうえで自分達の部屋で妹達と弟に言った。
「僕達もカナディアンサンドイッチ作ろうか」
「ああ、お兄ちゃんのお友達の動画チャンネルでやってた」
 まずはクララが応えた。
「あのお料理ね」
「うん、あれを作って」
 ベンはクララに話した。
「皆で食べようか」
「鯨とかムースのお肉を挟んだ」
「熊とかね」
「そういうサンドイッチね」
「どうかな」
 ベンはクララに問うた。
「美味しそうだしね」
「あの、熊って」 
 ルーシーはこの肉についてどうかという顔で言ってきた。
「あまりね」
「美味しくないとか?」
「いや、美味しいけれど」
「じゃあいいね」
「ええ、ただ匂いがね」
 これがというのだ。
「きついから」
「ああ、そうなんだ」
「ええ、そのことがね」
「問題なんだ」
「ちゃんと下ごしらえの段階から調理しないと」
 さもないと、というのだ。
「結構以上にね」
「匂いがきつくて」
「それでね」
 その為にというのだ。
「私達が調理するなら」
「そのことがだね」
「問題よ」
 こう言うのだった。
「そこ気をつけてね」
「うん、それじゃあ」
「鯨はいいわね」
 ケイトはこの肉について笑顔で述べた。
「私鯨好きだから」
「ケイトはそうだね」
「それを食べられるなら」
「サンドイッチでもだね」
「かなりね」
 それこそというのだ。
「いいと思うわ」
「そうなんだね」
「ええ」
 兄に笑顔で答えた。
「そう思うわ」
「じゃあね」
「鯨はね」
「絶対に入れようね」
「そうしましょう」
「お野菜も入れるんだよね」 
 弟のトブはこのことを聞いた。
「そうだよね」
「レタスとか胡瓜もね」
「そうだよね」
「トマトもね」
 この野菜もとだ、ベンは弟に答えた。
「ちゃんとだよ」
「入れるね」
「サンドイッチだからね」
「そうしたものも入れて」
「いや、挟むだよ」
 ベンは弟にこう話した。
「この場合は」
「ああ、サンドイッチだからね」
 トブもそれならと頷いた。 
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