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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百三十四話 徐庶、敵陣を見るのことその七

「かなり駄目だろ」
「姉者は料理の才能はないのだ」
「それはあんただな」
「そうだ。華琳様も得意とされているがな」
 だが夏侯惇の料理の腕はというと。
「残念なことにだ」
「だろうな。意外と歌も上手いのにな」
「姉者は実は乙女なのだ」
 実は、と言われるのがまさに夏侯惇だった。乱暴な様に見えて実はなのだ。
「それも純情なだ」
「そうだな。夏侯惇さんはいい奴だ」
「褒めても何も出ないぞ」
 二人の話に顔を赤らめさせてだった。そのうえでだ。
 夏侯惇は気恥ずかしそうにだ。テリーに言った。
「私の様に可愛くない女はそうはいないのだからな」
「そういうことにして欲しいのか?」
「事実だ。私はだ」
「じゃあそういうことにしておくな」
 テリーは気さくに笑ってその顔を赤らめさせた夏侯惇に返した。
 それでだ。懐からあるものを出した。それは。
 ホットドッグだった。それぞれ一個ずつ夏侯姉妹に差し出して言うのだった。
「食うか?」
「貴殿が作ったものか」
「ああ、どうだい?」
 微笑み夏侯淵に返す。
「食うかい?」
「そうだな。それではだ」
「その好意受けさせてもらおう」
 夏侯淵に夏侯惇もだ。彼の差し出しを受けてだ。
 そのうえでだ。口に入れてだ。
 それからだ。こう言うのだった。
「ふむ、見事だ」
「相変わらず美味いものを作る」
「俺もな。ロックに習ったんだよ」
 料理の腕をだ。それをだというのだ。
「それでだけれどな」
「うむ、ロック殿も見事だが」
「貴殿の腕もかなりだな」
「そう言ってくれて何よりだ。じゃあ俺もな」
 テリーもだ。自分のホットドッグを出して食べだす。そうして食べながら述べた。
「やっぱり美味いな」
「うむ、では食べ終えてからだ」
「また作るか」
 食べてそれからも動くことにしてだ。彼等は今は休息を取っていた。
 その間にも人形はできていく。次々とだ。
 李典はその状況を見てだ。満足した笑みで言った。
「順調で何よりやな」
「そうだな。では明日にはだな」
「全部出来るで」
 笑顔で楽進に述べる。
「今度の戦いはすぐに終わらせなあかんしな」
「そうだな。それでだが」
「休憩か?」
「食べるか?」
 言いながらだ。楽進はだ。
 丼を出して来た。その中にはだ。
 赤いスープとそして太い縮れた麺があった。その麺を見てだ。李典は言った。
「インスタントラーメンか?」
「ああ、そうだぜ」
「辛ラーメンです」
 ドンファンとジェイフンが言ってきた。二人も丼の中にあるその辛ラーメンを食べている。
 そうしながらだ。彼等は李典に言った。
「これ食って腹ごしらえにしてな」
「また頑張りましょう」
「美味だ、このラーメンは」
 楽進もだ。そのラーメンを食べながら言う。当然箸を使っている。
 表情は変わらないがそれでもだ。声の機嫌はいい。
 そのうえでだ。彼女は言っていた。
 
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