ハッピークローバー
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第六十四話 料理部だから思うことその六
「二十メートル以上っていうと」
「あんたはその大きさ自体は否定しないのね」
「だって見たって人多いんでしょ」
「そうなの」
これがという返事だった。
「ブラジルじゃね」
「アマゾンで」
「昔からね」
「じゃあね。嘘が入っていても」
「ホラとか」
「それでも見た人が結構いるなら」
それならというのだ。
「全部が全部嘘の筈ないし」
「だからなのね」
「それだけ大きなアナコンダもね」
二十メートル以上ある様なというのだ、尚十メートルの個体にしても実際のところはあまりいないという。
「いるってね」
「あんたは思ってるのね」
「うん、それでね」
「それで?」
「アマゾン他にも未確認生物いるんでしょ」
「そう言われてるわね」
彼女も否定しなかった。
「どうやら」
「やっぱりそうよね」
「秘境だから」
アマゾンはというのだ。
「それも世界最大の」
「密林と川に覆われた」
「人はいても」
このことは事実だがというのだ。
「奥地に行くと」
「何があるかわからないわね」
「何がいてもね」
どの様な生きものがというのだ。
「そうしたところだから」
「未確認生物もよね」
「まだまだね」
それこそというのだ。
「いるかも知れないわ、というか」
「絶対いる?」
「私もそう思うわ」
かな恵に飲みつつ話した。
「いるいないで聞かれたら」
「いる、なのね」
「ええ、恐竜がいてもよ」
「おかしくないのね」
「アマゾンはね」
「そういえばギアナ高地にね」
アマゾンと同じく中南米にあるこの地域はというのだ。
「恐竜のお話あったわね」
「ロストワールドね」
「コナン=ドイルのね」
「あそこも秘境だしね」
「まだ見付かっていない生きものもなの」
「いるかもね」
ギアナ高地もというのだ。
「あそこも」
「そうなのね」
「ただね」
「ただ?」
「迂闊にはね」
「入られないわよね」
「どっちもね」
アマゾンもギアナ高地もというのだ。
「特にアマゾンは」
「凄い自然環境だから」
「アナコンダもいるけれど」
時として人を襲うこの大蛇もというのだ。
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