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第六十四話 料理部だから思うことその七

「他にも大蛇いるしね」
「ボアっていうのよね」
「そう、そうした大蛇もいて」
 かな恵にさらに話した。
「サンゴヘビもいるし」
「八条学園の動物園にもいるわよね」
「ボアもいるけれどね」
「アナコンダもいてね」
「サンゴヘビいるわね」
 八条学園の敷地内にある動物園にというのだ。
「それであの蛇はね」
「物凄く強い毒あるから」
「噛まれたら大変ね」
「それで川にはピラニアもいるし」
「ピラニアも有名よね」
「三メートル位の鯰も子供位ならね」
「飲み込んじゃうのね」 
 こうブラジルから来た娘に応えた。
「そうしちゃうのね」
「そうだしね」
「それも凄いわね」
「ええ、それで鰐もいるし」
「危ないわね」
「しかも密林にはね」
 今度はこちらの話をしたのだった。
「ジャガーいるから」
「それがいるのよね」
「そうよ、だからね」
「そっちも危ないわね」
「毒のある虫も多いし」
 このこともあるというのだ。
「疫病だってね」
「あるのね」
「もう何でもあるから」
 危険といっていいものがというのだ。
「だからね」
「アマゾンは危険ね」
「命懸けでないと」
「入られないわね」
「本当に迂闊に入ったら」
「軽い気持ちで」
「死ぬわよ」
 かな恵に真顔で述べた。
「まさに仮面ライダーでもないとよ」
「アマゾンね」
「あんな風でないとね」
 それこそというのだ。
「死ぬわよ」
「物凄いところね」
「緑の地獄とも呼ばれてるから」
「地獄ね」
「そう、生きるか死ぬかの」
 そうしたというのだ。
「サバイバルのね」
「世界なのね」
「私も行ったことないから」
「アマゾンの中には」
「ええ、街は河口にあるけれど」
 それでもというのだ。
「船でもね」
「入ったことないのね」
「だから危険だから」
 それも極めてというのだ。
「行くことはね」
「出来ても」
「そう簡単にはよ」
 それこそというのだ。
「行けないのよ」
「そうよね」
「冗談抜きに下手に行ったら」
「命の危険があるから」
「生きて帰れないこともね」
「有り得るのね」
「そうした場所だから」
 それでというのだ。
「ブラジル人もね」
「中々入らないの」
「もうサンパウロとかにいたら」
「行かないのね」
「同じブラジルでも違うのよ」
「そういえばブラジルって広いのよね」
 かな恵は今このことを思い出した、実際にこの国に行ったことはないが授業で習って知っているのだ。 
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