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イベリス

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第八十一話 教師の質その二

「雇われなくなったみたいだな」
「そうなるわよね」
「普通の世界ではそうなるんだ」
「けれど学校の先生の世界は違って」
「そうしてな」
「生徒が迷惑するのね」
「そういうことだな」
 まさにというのだ。
「本当にな」
「悪い先生はいたら駄目ね」
「こういう先生こそ努力しないでな」
 それでというのだ。
「よくならないしな」
「自分本位の授業のままね」
「ああ、暴力やセクハラをしてもな」
「そのまま学校に残るのね」
「ちょっと処分されるならまだよくてな」
「お咎めなしもよね」
「普通だからな」
 教師の世界ではというのだ。
「人に怪我させたら普通クビだぞ」
「会社だとね」
「公務員でもな」
 それでもというのだ。
「普通はな」
「クビね」
「ところが学校の先生はな」
「公立の学校だと公務員ね」
「それでもクビにならなくてな」 
 傷害を犯してもというのだ。
「それどころか偉くもなるからな」
「問題起こした人が、よね」
「校長先生にもなるからな」
「そんな世界学校の先生だけよね」
「ヤクザ屋さんじゃないんだぞ」
 父はこうも言った。
「一般社会であるか」
「やっぱりそうよね」
「ましてや公務員なのにな」
 その立場であるが、というのだ。
「組合持てるとかな」
「日教組ね」
「ましてそれが変なところなんだぞ」
「あそこ色々言われてるわよね」
「ああ、あそこは酷いところだ」
 日教組はというのだ。
「北朝鮮の教育が理想でな」
「その時点でかなりね」
「それで先生の悪事もな」 
 これもというのだ。
「隠すみたいだしな」
「組合にいる先生を?」
「変な市民団体とも関係が深いんだ」
 この問題もあるというのだ。
「だからな」
「日教組はとんでもない組織ね」
「そうした組合も持っているからな」
「学校の先生はなのね」
「色々とな」
「よくないのね」
「そうなんだ」
 こう娘に話した。
「日本ではな」
「そうなのね」
「いい先生もいるんだ」
 このことは事実だというのだ。
「実際にな、けれどな」
「悪い先生も多くて」
「そんな先生が残ってな」
 学校にというのだ。
「悪事を続けてな」
「偉くなるから」
「無能な先生もそのままでな」
 改善することなくというのだ。 
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