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ハッピークローバー

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第四十五話 アルバイトに部活にその七

「当然殺人もね」
「駄目よね」
「じゃあその権力に反対する奴に殺されたらいいのよ」
「まず自分がね」
「まあそんなこと言う馬鹿なんてね」
 富美子は怒った顔で述べた。
「いざ自分がそうなったら」
「逃げるわよね」
「必死に泣き叫んでね」
 そうしてというのだ。
「命乞いするわよ」
「絶対にそうよね」
「何か連続殺人鬼がね」
 今言ったのは留奈だった。
「死刑判決受けて処刑台に送られる時に」
「泣き叫んだの」
「失禁までしてね」
 こうかな恵に話した。
「そうした人いたらしいわ」
「今お話してる人も似た感じね」
「そうよね」
 まさにというのだ。
「いざ自分がとなると」
「他の人の痛みや苦しみはわからなくて」
「わかろうともしなくても」
「自分だけはね」
「というか自分しかなくて」
 それでというのだ。
「殺されるとなると」
「必死に泣いて命乞いして」
「代理立てようとするわよね」
「誰かをね」
「そうした屑っているけれど」
 理虹は軽蔑に満ちた目で宿題をしつつ話した。
「なりたくないわね」
「絶対にね」
「いや、そんな馬鹿の話聞いたら」
 そうしたらというのだ。
「権力とか何かに反対とか反抗とかね」
「してもよね」
「それが恰好いいとかね」
 そうしたことはというのだ。
「全くね」
「ないわね」
「そうよね」
「本当にね」
「そんな馬鹿よりもね」
 理虹はさらに話した。
「自衛官や警官の人達の方がね」
「遥かに立派よね」 
 かな恵も言った。
「それこそ」
「そうよね」
「そうした権力がどうとかって言う人って自衛隊とか警察とかもね」
「嫌いよね」
「そうした人だけれど」
 それでもというのだ。
「その嫌っている人達の方がね」
「格好良くてね」
「世の中の役にも立ってるわね」
「そうね、災害があったら助けてくれて」
「治安を守ってね」
「国や私達を外敵やテロから守ってくれて」
「悪い奴も捕まえてくれて」
 そうしたことをしてくれるからだというのだ。
「有り難い人達よ」
「本当にね」
「そんなこと言う奴って実は誰の何の役にも立ってないわよね」 
 一華も言った。
「馬鹿過ぎて」
「そうよね」
「そんな馬鹿を見るよりも」
「自衛隊や警察の人達を見ることね」
「その方が絶対にいいわね」
 まさにと頷いて応えた。 
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