八条学園騒動記
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第六百七十八話 従姉と弟と三人でその八
「だからよ」
「その最初の一歩に」
「私達がここでね」
「美味しいものを作るんだね」
「そうするということで」
「それじゃあね」
トムは笑顔で応えた、そしてシッドも明るい笑顔になって自分の従姉に対して明るい笑顔で話したのだった。
「僕もね」
「シッドもなのね」
「いいと思うよ」
「そうなのね」
「うん、ただね」
シッドはここでメアリーに問うた。
「何を作るかだけれど」
「どんなお料理を作るか」
「それが問題だね」
「そうね」
メアリーも言われてそれはとなった。
「言われてみれば」
「美味しいものを作るって決めても」
「具体的に何を作るか」
「それがね」
このことがというのだ。
「問題だよ」
「そうね」
言われてみればとだ、メアリーも応えた。
「本当にね」
「何を作ろうか」
「お料理と言ってもね」
「色々あるからね」
「ここは連合だから」
「カナダ料理にする?と言っても」
それでもというのだ。
「これがね」
「ないのよね」
「今お話してる通りにね」
「そうよね」
「まあ何でもいいかな」
「美味しいお料理なら」
「それじゃあね」
テレビを観つつだ、トムは二人に話した。
「カルボナーラにする?」
「カルボナーラ?」
「それにするんだ」
「今丁度テレビで出ているから」
先程から出ていて今もなのだ。
「それでね」
「それで言ったのね」
「そうなんだ」
「うん、どうかな」
こう二人に言うのだった。
「それで」
「そうね」
まずはメアリーが応えた。
「それじゃあね」
「うん、それなら」
「カルボナーラにしましょう」
「カルボナーラ美味しいよね」
シッドは笑顔で応えた。
「実は僕もね」
「好きなのね」
「うちではあまり食べてないけれど」
「大体トマトだからね、うちは」
家出料理を作っているメアリーが答えた。
「パスタのソースは」
「そうだよね」
「だからカルボナーラは」
このスパゲティはというのだ。
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