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八条学園騒動記

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第六百七十八話 従姉と弟と三人でその七

「今テレビにカルボナーラ出てるね」
「ええ」
「あのカルボナーラだって」
 このスパゲティもというのだ。
「ちゃんと調理したら」
「ええ、そうしたら」
「美味しいものになって」
「食べてもね」
 そうしてもというのだ。
「楽しめるわ」
「そうだね」
「そうしたことを積み重ねれば」
 そうしていけばとだ、メアリーは言った。
「連合一料理がまずい国とか」
「言われないね」
「そこから少しずつ目立っていって」
「個性を備えて」
「上手な自己主張をしたら」
 そうしたことを続けていけばというのだ。
「存在感のある国にね」
「なれるんだね」
「その筈よ」
 こうシッドに話した。
「カナダだってね」
「じゃあまずはだね」
「美味しいものかしら」
「そこからだね」
「遠い道のりになるでしょうけれど」
 それでもというのだ。
「やがてはね」
「千里の道もかな」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「一歩からでね」
「カナダが目立つ為には」
「美味しいお料理からよ」
「そこからなんだ」
「連合一料理がまずい国から」
「美味しい国だね」
「そうなることよ」
 こう言うのだった。
「まずはね」
「そうだね」
「ええ、じゃあ私達もね」
 メアリーは従弟達に言った。
「美味しいもの作ってみましょう」
「お料理をだね」
「僕達三人で作るんだ」
「ええ、そうしてね」
 それでというのだ。
「楽しく食べましょう」
「いいね」
 トムが最初に賛成の言葉を述べた。
「カナダが目立つ国になる為にはね」
「まずは美味しいものを出すことでね」
「その為にはだね」
「私達もね」
「美味しいものを作る」
「そうでしょ、市民皆が美味しいものを作ったら」
 そうなったらというのだ。
「カナダも美食の国だってね」
「言われるね」
「それでその分注目されるから」
 その様になるというのだ。 
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