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八条学園騒動記

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第六百七十八話 従姉と弟と三人でその九

「あまりね」
「作ってないね」
「実際そうね」
「そうだけれどね」
 それでもとだ、シッドは従姉に話した。
「実は僕ね」
「カルボナーラも好きなのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「一緒に作るなら」
「いいのね」
「うん」
 実際にというのだ。
「嬉しいよ」
「それじゃあね」
「三人でね」
「カルボナーラ作るね」
「そうしましょう」
「じゃあね」
 トムも言ってきた。
「まずは食材買おう」
「それからね」
「卵と」
 まずはこの食材だった。
「ベーコンとね」
「生クリームね」
「それに」
 トムはテレビのカルボナーラではなくスマートフォンでカルボナーラのレシピを確認しながらメアリーに話した。
「黒胡椒だよ」
「それも必要ね」
「それに」
 トムはさらに言った。
「オイルはね」
「オリーブオイルね」
「カナダじゃ使わない時もあるけれど」
「パスタでもね」
「他の国は使うから」
 カナダ以外の連合の国ではだ。
「そうするからね」
「そちらも欠かせないわね」
「それに」
 オリーブオイルに加えてというのだ。
「大蒜とね」
「それもよね」
「カナダでは使わないこと多いけれど」
「他の国だとパスタには必須みたいね」
「何かね」
 トムは考える顔になって述べた。
「カナダ料理ってそもそもね」
「基本がなってないのかしら」
「スパゲティにオリーブオイルと大蒜はね」
 この二つはというのだ。
「他の国なら必須なのに」
「その二つを使わないから」
「それにね」
 それに加えてというのだ。
「粉チーズも使わなくて」
「そういえばカナダではね」
「スパゲティへのそれもね」
「ないわね」
「唐辛子も入れないし」
「それじゃあそうしたものもね」
「ちゃんと用意して」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「カルボナーラ作るのね」
「そしてスパゲティもね」
 肝心のそれもというのだ。 
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