イベリス
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第七十四話 東京を巡ることその二
「あそこから咲ちゃんの高校それに渋谷になると」
「ええ、結構ね」
咲もそれはと答えた。
「色々行けるわ」
「定期でね」
「そうよ」
「山手線に地下鉄も使ったらね」
その両方をというのだ。
「そうでしょ」
「だからなのね」
「私最近ね」
「色々な駅巡ってるのね」
「その周りをね」
「そうして見て回って遊びもしてね」
そうもしてというのだ。
「色々勉強してるのよ」
「東京のそれぞれの違いを」
「そうしてるの、原宿だけじゃなくて」
愛がアルバイトしているアイスクリーム屋があるその場所だけでなくというのだ。
「渋谷、新宿、六本木、葛飾、亀有、銀座ってね」
「あと千代田の方も」
「国会議事堂とか見る為にね」
「行ってるのね」
「神田も日本橋も行ったし」
そうしたところもというのだ。
「世田谷も夢の島も行ったわ」
「本当に色々な場所あるわね」
「それが東京よ、世界屈指の大都市よ」
そう言われて久しい。
「江戸時代なんか世界一だったから」
「人口百万いて」
「パリやロンドン以上によ」
「凄い街だったのよね」
「それで今も一千万いるのよ」
それだけの人口を擁しているというのだ。
「それじゃあね」
「物凄い大都市なのも当然で」
「それぞれの区のカラーがあるのよ」
「そのカラーをわかることね」
「しかも世界中から人が集まっているから」
愛はこのことも話した。
「色々行くとね」
「そうした人達ともお会いして」
「異文化も見られてね」
「そうした勉強も出来るのね」
「東京はね、色々な国のお料理も食べられるのよ」
こうしたこともあるというのだ、事実東京は世界中の料理の店があり少し調べれば多くの国の料理を楽しめる。
「和食だってね」
「お蕎麦とかも」
「流石にお寿司は高いけれど」
「お蕎麦の美味しいお店もあるわね」
「そうでしょ、だからね」
「東京のあちこち行くといいのね」
「そう思って」
そしてというのだ。
「実際にそうしてみたら」
「色々勉強出来るのね」
「だから咲ちゃんも余裕があったら」
「時間に?」
「お金はアルバイトしてるしある程度持ってるでしょ」
「ええ」
咲はその通りだと答えた。
「それはね」
「だったらよ」
「遊ぶことも出来るから」
「だから後はね」
「時間だけね」
「定期があるなら」
それならというのだ。
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