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八条学園騒動記

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第六百六十八話 敵は必ず敗れるその十

「あちらはな」
「そうでしたね」
「しかし馬に乗っておってな」
「その乗り方が抜群で」
「歩く前から乗る位であったからな」
「それじゃあ凄いですね」
「馬ならじゃ」
 これに乗るならというのだ。
「もうな」
「モンゴル人は最強でしたね」
「弓矢を使わせてもであったしな」 
 こちらも秀でていたというのだ。
「常に使っておったしな」
「だから慣れていましたね」
「しかも相撲もしておった」
 こちらもというのだ。
「常にな」
「そっちも強くて」
「しかも過酷な環境で育っておった」
 そして生きていたというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「身体も頑健でな。馬に乗ったまま寝ることも出来」 
 それも可能でというのだ。
「何日食べずとも、また馬に乗ったまま食ってもじゃ」
「平気だったんですね」
「そうであったからな」
「滅茶苦茶強かったんですね」
「遥か先まで見えたしのう」
「スパルタ人より強かったですか」
「うむ、最強の者達であった」
 モンゴル人達はというのだ。
「わしが見る限りな」
「ガチの戦闘民族だったんですね」
「遊牧民族であってな」
 それと共にというのだ。
「一人一人が馬に乗れば特にそうなった」
「最強の民族だったんですか」
「だからこそ強かった」
「モンゴル帝国は」
「だから一人の英傑が率いるとな」
「チンギス=ハーンですね」
「瞬時にあれだけの大帝国となったのじゃ」
 ユーラシア大陸を席巻した大帝国にというのだ、馬に乗り弓を使う彼等はまさに敵なしであったのだ。
「そのモンゴル人こそな」
「博士は最強と見ますか」
「実際に戦ってじゃ」 
 そのうえでというのだ。
「わしは言う」
「そうなんですね」
「スパルタ人はかなり無理をしてじゃ」
「最強になって」
「モンゴル人はじゃ」
「そこで暮らしていてですね」
「自然となったな」
 そうしたというのだ。 
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