八条学園騒動記
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第六百六十八話 敵は必ず敗れるその十一
「最強の戦士達であった」
「物凄いですね」
「それこそ今の連合軍と一対一で戦うとな」
「負けるのは連合軍ですね」
「話にもならん」
博士はきっぱりと言い切った。
「体格は全く違うが」
「連合の人間って大きくて」
「そうじゃ、体重も筋肉もあってな」
そうしてというのだ。
「栄養も充分で骨格もな」
「いいんですね」
「しかもトレーニングも積んでおるが」
「連合軍は負けますか」
「常に戦闘訓練をしている様な連中だとな」
スパルタ人にしてもモンゴル人にしてもというのだ。
「勝てぬわ」
「一対一だとですね」
「格闘をしてもな」
「連合軍の軍人さんって格闘マニアも多くて」
「実際にやっておるな」
「そうした人多いですがね」
「連合の格闘技は多彩じゃ」
それこそ空手、マーシャルアーツ、中国拳法、レスリング、ボクシング、コマンドサンボ、ムエタイ、ルチャリブレ、カポエラと多彩である。
「それで励んでおる者も多いが」
「モンゴル人の相撲もですね」
「モンゴル相撲もな」
「それでもですか」
「平和で豊かな中で趣味や仕事でするのとな」
「ああして生活でしているのとではですか」
「違う」
博士は言い切った。
「まさにな」
「だからですね」
「連合軍の者達がモンゴル帝国の兵士と戦ってもな」
モンゴル人のというのだ。
「到底じゃ」
「一対一の格闘ではですね」
「勝てぬ」
博士は言い切った。
「絶対にな」70
「そこまで違うんですね」
「左様、まあバイキングも強かったが」
「あの連中もですか」
「常に荒波と極寒の中におってな」
「そこで鍛えられていて」
「やはり生活自体がな」
それそのものがというのだ。
「戦闘訓練でな」
「強かったんですね」
「身体も頑健でな」
「そのこともあって」
「強かった、船を使うこともな」
これもというのだ。
「当然な」
「凄くて」
「それでじゃ」
その為にというのだ。
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