同盟上院議事録～あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争～

Q: 戦争とは外務行政の一プロジェクトでしかないとは本当でしょうか

A: はい、真実です。そして官僚とは巨大なプロジェクトの為に本業を蔑ろにするものです。



風刺番組「ラジオ・フォルセティ」より 

「フランダン閣下、戦死！フランダン閣下、戦死ィ！」
　エル・ファシル軍の奇襲は基地攻防戦のターニングポイントとなった。
もちろん単純な戦力の問題もあるがそれ以上に帝国軍の士気を大きく落とすことになった。なにしろ彼らの頭上にある重火力連隊級の火力投射能力を持つ巡航艦が叩き落とされたのだから。そして同時に弱小貴族領主達の精神を揺さぶる知らせも揃っている。

「フランダン閣下、戦死！フランダン閣下、戦死ィ！」

「支援についた対地攻撃用巡航隊、壊滅！お味方総崩れ！総崩れ！」
　矢継ぎ早に訪れた混乱しきった報が届くより早く。その知らせを”目視”した高級指揮官の一人がエルヴィング大佐である。

「おいおいおい‥‥あの兄ちゃん死んじまったのかよ！クソッ！常識人の(孺子担当)貴族だったのによぉ！！」

　エルヴィングは舌打ちをしながら強烈に頭を回転させていた。彼はやり手の宇宙軍陸戦隊の指揮官であり、”船一隻と数十本の戦斧”で御家を建て直して名領主であった

「なるほど、なるほどぉ……」
　不安そうに”領主様”を見る副官を無視してエルヴィングはごきり、と肩を回し――
「ばっ‥‥か馬鹿しい、もう付き合ってらんねぇな」
　どさり、と仮設寝台に寝っ転がる。

「閣下、ですが背任は――」

「背任じゃねぇ。通信システムの不具合が数十分続くだけだ。損切りだよ、損切り。これ以上はリューネブルクには付き合えねぇ。奴に全責任をおっ被せて俺は金髪の孺子の側にまわる……グリンメルスハウゼン閣下はそちらに着くだろーしな。
しばらくは莫迦をすり潰す、俺の領地周辺のやつは念入りにな。んで、潮目が変わるのを待つ。消耗戦だが勝つのは俺たちだ。そこは変わらねえよ……宇宙の方は知らんがな」
　そっちが負けりゃそれはそれで美味しいがな、とエルヴィングはニタリと笑う。

「戦場は糞溜めだが今回は肥料にもならねぇ病気持ちどもの糞がひりだされてやがる。それがわかってて突っ込むしかねぇリューネブルク卿と金髪の坊ちゃんにお任せするさ。俺たちの目的の優先順位を変えるだけだ。あのどでかい基地の物資を第三に周辺領土の利権獲得と中央とのパイプ強化を第一、第二とする。だからそうさな、予定通りにあの間抜け共をぶつけてだな――」と伝令将校に何かを囁いた

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　のそり、のそり、と突撃発起線に向け壕の中を貴族領兵たちが動き回る。
「来たな！ヴァンフリートのホスト達に見せてやれ、宇宙軍陸戦隊(スペシコ)の仕事というやつをな」
　それを受け止めるのは同盟軍宇宙軍陸戦隊第31強襲連隊である。
「焦るな！敵を引き寄せて重火力隊と連携しろ！再起動させた通信システムの点検を密にせよ‥‥‥数が多すぎるな」
　連隊長、ゴームレー大佐は舌打ちをする。塹壕にこもることは人類の戦闘における普遍性の一つ、今更である。
　だがこの戦闘の価値について彼はいささか懐疑的であった。

「ええだからこそ、です。ここまで状況が推移して今更軌道爆撃の選択をとらないことからも我々の戦闘に価値があることがわかります」
　幕僚が宥めるが、ゴームレーは顎を撫でるだけであった。

「ＨＵＯＲＮの報告によれば大規模補給基地を作ったようですが敵軍は利用する様子がない。一万を超える艦隊を拘束しているが俺達には荷が勝過ぎる兵力を拘束しているよ。ミュッケンベルガー元帥らの本隊がいつ訪れてもおかしくはない」

「ですが状況は我々も同じだ。同盟艦隊が来るのが先か帝国が来るのが先かといえば同盟が先でしょう。イゼルローン攻略作戦の兵站計画の肝ですよ」

「‥‥‥露見してもここに基地があるという事実で敵は惑う、か」

「それにどうであれ構成邦軍は血を流しています。彼らを見捨てるわけには‥‥」

「その通りだクソッたれ！だがそれではアイツらを人質扱いしているようじゃないか！」
　畜生、政治というものは、と毒づいていると、伝令が駆け込んできた
「ヴァンフリート第4突撃工兵師団”スンジャタ”浸透強襲を開始しました！！」

「やりやがった！畜生！あいつらやりやがった！」
　ゴームレー大佐が潜望鏡を覗き込み、胴間声で叫ぶと、幕僚たちはほっと肩をなでおろした。
　なぜなら彼がこの後どうするかをりかいしてたからだ。ゴームレー大佐は頭は良いが故に余計なことを考えさせない為に幕僚たちが気分を整えさせることに労力を費やすタイプの指揮官であった。
　万事心得た本部衛兵たちが連隊長の周囲に集まる

「ヴァンフリートに先を越されるな！俺たちは誰だ！」
　
「「同盟軍陸戦隊だ！！！」」
　幕僚も兵下士官も声を張り上げる。
「臆病者にケツを見せる仕事は誰の仕事だ！！」
　ゴームレーは顔を真っ赤にして声を張り上げる。
「「陸戦隊だ！陸戦隊だ！」」

「大変結構！ならわかるな！構成邦軍のケツを見るのは俺達の恥だ！！ヴァンフリートだろうと先を越させれるれんじゃねえ！予備隊を出せ！ぶっ飛ばすぞ！」
　そもそも同盟軍陸戦隊それもゴームレー率いる部隊を防衛に投入、さらに同盟常備地上軍(レギュラーアーミー)と肩を並べたのが間違いだったといえばそれに尽きる。
　少なくとも彼らは地上軍‥‥‥まして予備役軍である構成邦軍に後れを取るのは男子一生の恥だと本気で信じていた。とりわけ陸戦隊生え抜き将校のゴームレーという男はそういう性質の男であった。


　基地司令部はそれを追認した。
「司令官、陸戦隊がヴァンフリートが浸透強襲を開始した６時方向に対して４時方向に突撃を開始しています」
「陸戦隊は元気がいいな」とフォルベックは肩をすくめる。

「‥‥‥貴族軍が展開した重火力は不足しています。いささか不可解ですが」

「成功しているのであればどうしようもない、それにだな」
　たたくときに将兵の心を叩いておくのは常に有効な手管さ。とフォルベックは笑った

そして主戦陣地は混戦へと縺れ込んだ――帝国貴族（※弱小非主流派）の望まぬ形で
「叛徒共は常識をわきまえておらぬのか！なぜ敵の数は上回っているのに陣地から出てくるのだ！！」
「陣地を突破するのだ！ええい重火力隊を出せ！」
「味方を誤射します！」「だが対空火力を破砕せねば我々がすりつぶされるぞ！」
なら”数に勝る”利を活かせばよいのだが封建制で中央官界から外れた零細貴族はそうもゆかぬのだ。ましてや負けがこめば――なにしろ
「他の奴らなど知らぬ！分け前が足りぬのだぞ！」そして負けたら、などと言う言葉もちらつけば、なおさら被害を避けるのが彼らの本能。あぁ悲しきかな零細貴族。この軍勢は全て「彼らもち」なのだ。何しろ採算が取れぬからこそ星の支配者として割り振られたのが彼らの父祖なのだから……

　その混乱を観戦するのはラインハルト率いる帝国宇宙軍臨時陸戦隊である。
「巡航隊にフランダン伯‥‥さて、俺が処方できる特効薬はもうないぞ」
　ラインハルトは冗談めかしていうが内心に張り詰めたものがあることを忠実な友人は理解している。
「ラインハルト様、これは」

「あぁ不運ではない。敵に見られている。確実にな。あまりにも対応が早すぎる。戦術能力ではなく環境を事前に整えて『知る方法』を整えていたとしか思えない」
　ラインハルトは天を指す。
「もっと早く気がつくべきだった。航空戦力も倍はいるのに俺たちは制空権を確保できていない。連中が見えないところも見えているからだ」

「油断ではない、俺は劣悪で不十分なぬるま湯を知らずに受け入れてしまっていた。退嬰、無気力、惰性。知らぬうちに飼いならされ、すべきことをせずにこの氷塊に腰掛けてしまった」
　リューネブルクは陸戦屋、であるならば自分が気が付くべきだったのではないか、とラインハルトは舌打ちをした。だが参謀の編成も不十分な中でラインハルトを糾弾するのは酷であるともいえる。
　パランティア連合国は交戦星域最大の経済、人口を誇る構成邦、避難支援に帰還支援。時には友邦の奪還作戦のために同盟宇宙軍、地上軍と協力することもある。オスマン少将が率いる統合作戦本部の作戦部局はなおさらである。
ＨＵＯＲＮは（自由惑星同盟軍ではなく）パランティア統合幕僚本部直属であり情報収集が専門の航宙保安機関である。
　つまるところ官僚機構、マニュアル構築の経験則の違いであった。
「足元がおぼつかぬうちに拙速を尊ぶばかりに奇策に頼った俺が悪かった。ここは正攻法で焦らず攻め立てるしかあるまいよ」
「重火力で締め上げますか」
「あぁだが叛徒も相当に準備を整えている。だがここまで来たらすごすごと引き下がることもできまい。築城を強化せよ、後はリューネブルクのお手並み拝見といこうではないか」
　今度は少しばかり肩の力を抜いた様子で先ほどまで憎々しげに見つめていた氷と雪で彩られた山岳の一角を眺めた。
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　当然ながら巡航艦を叩き落とす火力が存在すると喧伝した剣牙虎は目立つ、ましてや彼らは基地を餌にして巡航艦の横っ腹に牙を突き立てるために突出していた。
　であれば彼らの大戦果に対する報復は熾烈なものとなる。ニュースロット達の足元では血みどろの熱戦が繰り広げられている。

「だめだシエイシス！危険すぎる」
　少尉の階級章を付けた若者が伏せたまま叫ぶ。
「あの帝国の連中、莫迦だが無能じゃない！ワルキューレが集まってきやがったぞ！ありゃヴァンフリートの突撃工兵といえど突破なんぞ無理だ！！」
　だがシエイシスと呼ばれた20代前半の女はクスリと笑うだけだ。
「あら？貴方達、“アーサー・リンチ”になるつもりなの？たかが倍の農奴あがりの水兵が突撃してくる程度で。それにね、貴方。私は中隊指揮権を継承してますわよ？」と首を傾げる。ライフルから放たれた熱線が装甲服から1メートルも離れておらぬ氷塊を水蒸気に変えても眉ひとつ動かさない。
「ねぇ貴方達、人が住まずともヴァンフリートは本土を私たちの為に地に染めていることをわすれていませんこと？
それなのに？私達はここでお仕事すんだから騎兵隊が来るまで待てをしろと？
基地主攻正面にいる同盟軍(アライアンス)共に本土失陥した奴らは頼りにならんと笑われたいですの？」

　銃撃すら遠く聞こえる一拍の沈黙、そして中隊の将兵は苦い物を飲み下し、地団駄を踏むように立ち上がる。
「･･‥･･っ！！！クソッ！クソッ!卑怯だぞお前！！連中に笑われてたまるかよ！」
　シエイシスは心底愉しそうに笑った。
「通信担当はまだ生きてますの？大隊長へ連絡をいそぎなさい」

「どうする気だ‥‥ですか？」

「単純ですわ。ここで足を止めたら死ぬ。後方連絡線の本拠地が目的地。であれば当然、運動戦をしかけますわ。シドニー・シトレ”艦隊司令長官”閣下の真似でもして差し上げましょう」
　彼女の部下達は悲鳴を上げてそれに答えた。シドニー・シトレ”艦隊司令長官”の伝説。即ちイゼルローン要塞への並行追撃である。
　その真価は隘路かつ防衛設備が充実したイゼルローン回廊で大軍を適切に運用し、３倍以上の艦隊の火力を適切に発揮させ（これが困難なのだ）そして並行追撃で敵を駆逐する。
　参謀を統率し、配下の提督たちに意図を適切に下達した。大軍を現地で統率する将帥としてのシドニー・シトレの総決算の如き芸術的戦術であった。
　つまりは――
「楽勝ですわね？数に頼む弱兵を蹴散らし、彼らを混淆し敵陣に突っ込む。行き先はイゼルローンの厚化粧ではなく友軍の基地への突撃です。あぁなんと楽な任務なのでしょう！」
　彼女の指揮下に入ってしまった将兵は泣き叫びながら車両をかき集め始めた。　




「並行追撃をここで試みるとは！エル・ファシルの構成邦軍は流石よく練られてますな」
　と言いながら派遣参謀のバドウ少佐は目をそらす。彼は軍官僚制度で揉まれても兵を慮る人の心をまだ持っていた。それはそうと足を止めたら全滅しかねないことも理性的に理解しているのだが。

「機械化歩兵第二中隊はアキノ大尉だったな、随分と元気が良い」

「アキノ大尉は戦死しました。第一小隊長のシエイシス中尉が代わって指揮をとっています」
　エル・ファシル構成邦軍の大隊長と幕僚は派遣参謀から目をそらす。いやぁ君たちの部下ではないのかい、とバドウ少佐は思ったが口にしない。なにしろ足を止めたら全滅することは自分たちも理解しているのだから。
　兵に死ねと命ずるのは仕事であるが気分のいい物ではない、罪悪感という奢侈品を将校はたまには嗜まなければならない。
「そうか、大隊主力。先鋒の支援を密にせよ。派遣参謀すまないが――」
　ニュースロット中佐がちら、と視線を向けるとバドウ少佐は笑ってうなずいた。
「あぁわかっているムサンダムやヴァンフリートとの合流に関する調整は私が担当しよう。突破したら一杯奢っていただきたいですな」

「なあ派遣参謀、これは僕の私事だが」
　ニュースロット中佐はにたりと笑った
「エル・ファシル特製のミードを基地で冷やしているんだ、これを他人に譲るには勤労精神を見せてくれる友人でなければならない」

　バドウ少佐はにこり、と笑った。
「ほぉう、そいつは帰らないといけませんな」
　そして剣牙虎は今度は地へと牙を剥き、先鋒を担う勇士達を支援すべく駆け出した。
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「陣地に着弾！またもゼッフル粒子散布弾です！」

「防空システム20%沈黙！防空司令部のウェンライト准将より散布装置排除の要請！」

「敵装甲擲弾兵突撃開始！俘虜からの情報によればリューネブルク准将の隊です！」
　貴族の寄せ集めをぶつけた理由は消耗を誘うためではない。正真正銘の大軍の敗走という餌を見せつけるためだった。
「チィ！嫌なところを突いてくる！薔薇騎士連隊に迎撃を命じろ！」

「よろしいの……」
　参謀は疑問を呈そうとするが防衛指揮官は鋭い視線でそれを制する。
「なら君に臨編部隊の編成権でも与えようか？私としては実戦経験豊富な白兵戦部隊の方が良いのだがね」
　フォルベックの視線に耐えかねた若い参謀は背筋を伸ばし指揮所から飛び出す
「はっ!伝令に向かいます！」

「うむ、そのまま戦況を見てくるように」
　フォルベックは参謀を見送ると溜息をついて戦況図を眺める。

　そして薔薇騎士連隊は最前線に投入されることになった。そして主力が敵と接敵を開始した時に、それは動き出した。

「よぉぉし、出番だぞテメェら！」

「ちぃ！アレは……エルヴィングか！」
　シェーンコップは舌打ちをした。主力はすでにリューネブルクの白兵戦部隊と接触し引き戻すのは困難。だが自身の直属大隊では戦力はともかく兵力では数倍の差がある
「第二大隊はここで連中を止めるぞ！まさか奴の名前で小便漏らすやつはいるか？」
　そしてシェーンコップは一個大隊を率い、倍以上の”ヴァイキング”を受け止める役を担うこととなった。

　
　だが薔薇騎士連隊と言えどそれは楽な仕事ではなかった。
「……くそっ！」
　数が多い上にエルヴィング男爵領の将校下士官共は『多対1』に通じている。
　戦技であれば兵卒たちは勝っている。戦術であっても本来ならリューネブルクとシェーンコップが仕込んだ将兵は新兵とは比べ物にならない。だが数の優位を徹底的に活用する老獪な立ち回りは徐々に薔薇騎士達を真綿で締め付けるように戦力を削いでゆく

「畜生、コイツらとことんクソみたいな戦い方を――」
　孤立した年若い少尉は戦斧を構えようとし、ヘルメットの中で”溺れた”　
　ゴボリ、と喉から鮮血を吹き出す。

「そうほめるなよ、照れるじゃねえか」

「――っうぉ！？」
　エルヴィングが飛び跳ねるのとほぼ同時に背後から戦斧が襲い掛かる。
「ほぉう、海賊稼業をやってるだけあってコソコソ動き回るのだけは得意とみた。だがもう逃げ――」
　投げつけられた部下の遺体をシェーンコップは柄で受け止め、優しくいなす。
「られんぞ！」
　そしてぐるり、と回し、迫るエルヴィングの戦斧を受け止めた。
「逃げ回るぜぇ？なあ若いの。俺は逃げるのが大好きなんだ、借金からも、おっかねぇ強敵からも――それでも俺は”接舷男爵”なんだ」
　エルヴィングの足が動き重心を崩そうとするが、シェーンコップは素早く後退し、戦斧を構える。もはや軽口は叩かない。
「戦斧一つで家を建て直してもなお我が家名は落ちることはない……なぜだと思うね」
　“接舷男爵”エルヴィングは脱力し、ゆるかに戦斧と片手盾を構える
「武勲こそが我が名誉、敗者から奪うことこそが誇りある富。これこそが我が家が『大帝的貴族』たる所以、俺は勝てる敵を必ず狩る。つまりお前をだ」
　バーラトより、オーディンより、はるかに薄い、この鄙びた星の空気が凝縮し、粘度があるかのように戦士の体にまとわりつく、時間が鈍化する。
「古代ノルマン戦斧術は魔技。全身を刻み殺してやる。若いの、戦場の殺し合いってやつを教えてやろう」
　眼光がぶつかり合う、その一瞬先に双方の刃が切り結び、ヴァンフリート4＝2基地攻防戦の最終局面を告げた。