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レーヴァティン

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第二百五十二話 統一を経てその十三

「第二次世界大戦でな」
「あの戦争でもです」
「スターリンは人命を考慮しなかった」
「それも全く」
「そしてだ」
 その結果というのだ。
「勝つには勝ってだ」
「超大国となりましたが」
「その犠牲は大きくだ」  
 その為にというのだ。
「結果として後の崩壊につながったとな」
「そうも言われていますね」
「ソ連は崩壊した」 
 このことは歴史にある通りだ。
「七十数年でな」
「どうしてそうなったか」
「それはだ」
「スターリンの酷使もあったのではないか」
「俺は考える」
「色々言われていますが」
「アフガンの失敗なりな」
 アフガニスタン侵攻でかなりの国力を使った結果というのだ。
「システムの硬直と腐敗にだ」
「経済破綻ですね」
「色々言われているが」
「スターリンの存在もあった」
「そうかも知れない、二次大戦に勝ち超大国となったが」
 アメリカと並ぶだ。
「その実はだ」
「既に崩壊していた」
「そうかも知れない」
「何千万もの人が死んでは」
「まともでいられる筈がない」
 国家としてというのだ。
「人口の数分の一が死んではな」
「到底ですね」
「まともでいられる筈がない」
 それこそとだ、英雄が指摘した。
「そう考えるとな」
「ソ連はスターリン時代に滅んだ」
「そうかもな、そう思うとだ」
「褒美は弾み」
「休ませることもだ」
「必要ですね」
「ブラックと言われる企業もだ」
 英雄はこちらの話もした。
「果てはどうなるか」
「言うまでもないでござる」
 智が応えた。
「最早」
「そうだな、酷使を続けるとな」
「人は潰れるでござる」
「人を何人も潰すとな」
 そうすればというのだ。
「それが知れ渡ってだ」
「人が来なくもなります」
「悪事千里を走るだ」
「悪評はすぐに広まるでござる」
「そして消えない」
「だからそうした企業はでござる」
「やがて潰れる」
 そうなるというのだ。 
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