私はいじわる 小悪魔が住みついた
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8-⑺
2月期の始業式の前の夕方。昂とバツティングの素振りをするため、近くの公園に出て行ったら、翠ちゃんも一緒に来ていた。
「真珠ちゃん なんか、頑張りがすごいんだってね 昂もびっくりしていたよ あのね これ 私のお古なんだけど 小さくなっちゃってね 捨てるのも、もったいないくらい 可愛いのよ 着てくんない? 持ってきちゃったー」
「えぇー 翠ちゃんのー うれしい! 着ます もらっても良いの―」
「もちろんよ 昂のお弁当も作ってくれてるしー お礼 それに、真珠ちゃんが 可愛いと 昂も喜ぶから」
「お姉ちゃん 俺 なんにも・・」
「うふっ 最近 デートも出来へんから、着たとこ見せられへんけどね」と、昂君の顔を見たけど、そっぽ向かれた。
その後、直ぐに、翠ちゃんは帰って行った。昂と素振りをしていたけど、なんか昂の横で振っていると、どんな球でも打てる気がしていた。
「真珠 2学期 始まって、直ぐにな 男子 女子の試合やるって、監督と穣先輩が話していたよ 真珠とは敵になるんだな」
「えー ウチ等 勝てっこないやん」
「いや 男子チームは打てない奴 ばっかーなんだよ 香澄さんが最初投げて、締めくくりに鈴花が出てきたら、多分、打てない。鈴花の球は、多分、内角攻めでくるよ 速い球を」
「そーなん じゃー 昂は ウチ等がボロ負け しーひんと思ってるのー」
「ウン オーカと鈴花が打てばな もちろん、その前に真珠が出れればな 真珠が打つと、あの二人は怖いよなー 島本先輩がどう思ってるのか、わからんけど・・」
「なんや それっ ウチ次第ってことかー」
「そうなるかなー まぁ がんばれやー」
「そんなん プレッシャー やんか」
「今の お前ならできる」
「そーかなー あっ 又 今 お前って言ったやろー
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