東方絆日録 ~ Bonds of Permanent.
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共存編
敏久:起床後ティータイム
前書き
本ストーリーは「早苗:新たな出会い」の直前の話しです。
ある早朝のこと。
敏久は起きると、朝の茶事を欠かさない霊夢のためにお茶を点てていた。
敏久「……まったく、自分で飲むお茶ぐらい自分で点てろっ話しだよな」
最近、彼は霊夢にこきつかわれるようになっていた。
ーーーもっとも、彼がお人好しでなかなか断りきれない部分もあるのだが。
ちなみに敏久に茶を点てるような趣味はない。
もう何年も前に一度だけ祖母に教えてもらったきりで、霊夢がいなければこうしてお茶を点てることもなかっただろう。
?「いやはや、幻想郷にお茶を点てられる生きた化石みたいな人がいるとはねえ!」
敏久がぶつくさ文句を言いながらお茶を点てているとどこからか不意に声がした。
敏久「何奴⁉︎」バッ!
すると敏久の目の前に不自然な霧が発生し、霧のなかから角を生やした少女が現れた。
?「おはよー♪」
敏久「なんだ、萃香か」
少女は伊吹萃香という鬼だった。
萃香「む、おはようと言われたらおはようと返すべきでしょ。“挨拶は心のオアシス”だよ?」
敏久「おはよう萃香。これでええか?(たしかそれ、響子の台詞だよな…。)」
萃香「よろしい、よくできました♪」
敏久「はいはい。じゃあ霊夢を呼んでくるけえ、ちょっと待っといてな」
萃香「あいよー♪」
敏久は霊夢を呼びに行った。
ー
ーー
ーーー
しばらくして霊夢が起きてきた。まだ眠いのだろう、寝ぼけ眼である。
霊夢「あら萃香、来てたのね。おはよう」
萃香「オッハー、霊夢♪」
敏久「朝から呑んどるんかいや…」
ちなみに「オッハー」は世界共通語らしい。
作者が以前旅行で訪れた長崎で見かけた看板にもそう書いてあったのでたぶん間違いないだろう。
それはともかく、3人でお茶を楽しむ。萃香の分のお茶は敏久が点ててやった。
萃香「ふぅ…♪ お酒もいいけど緑茶もいいもんだねえ」
霊夢「はぁ…。心が落ち着くわねえ」
敏久「ほぅ…。日本人でホンマに良かったと思うで」
ーーー朝の幸せなひととき。
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