東方絆日録 ~ Bonds of Permanent.
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
招かれし者(潤羽るしあ)
絶体絶命!?
るしあ「」ゼイゼイ
階段を一気に上ってやろうと息巻いて駆け上がっていったるしあ。
しかし結局は途中で完全にスタミナが切れ、階段に倒れ込む羽目になった。
るしあ「もう、無理……マジで限界なんだけど…」
弱音をあげるるしあの前にふぁんでっどたちがわらわらと集まり、どうにかるしあを奮い立たせようとしているが一向に起き上がる気配がない。
るしあ「ふぁんでっどさんたちごめん。るしあ疲れたから少し休ませて…」ハアハア
未だ息が荒いるしあはそう弱々しく声を発すると再び黙り込んでしまった。
困ったのはふぁんでっどたち。
どうしたらいいのかふぁんでっど同士で協議し合う者もいれば引き続きるしあを説得する者、さらにこの階段の先がどうなっているのか斥候に向かう者まで現れた。
ーーー
さて、その斥候に出たふぁんでっどである。
彼が出発して間もなく、遠くに大きな霊魂を浮かべた少女がこちらへ向かってくるのを発見した。
ふぁんでっど「・・・!」
ふぁんでっど「ーーー!ーーー!」キラキラ
声にならない声を上げるふぁんでっど。『ああ良かった、これで助かるんだ!』と思ったことだろう。
しかし現実は違った。
?「敵、発見」チャッ
?「」ブォンッ!
少女はふぁんでっどを見つけるや否や背中に背負った大剣を抜き、空中を一閃した。
ズダダダダダッ!!
するとその空気の波動が弾幕の雨となり、一気にふぁんでっどに襲いかかってきたではないか!
ふぁんでっど「!?」チュンチュンッ!
ふぁんでっど「ーーー!」ピュー!!
突然攻撃を受けたふぁんでっどは辛うじてその弾幕を避け、るしあの元へ一目散に逃げていった。
?「逃がすか、待て!」バッ!!
なんということだろう、奇襲を仕掛けた白髪の少女も追いかけてきたではないか!
ふぁんでっど「ーーーーーー!!!!」バビューン!!
ふぁんでっどはこれ以上ないほど全速力で逃げ、這う這うの体でるしあの元へ帰還した。
ーーー
ふぁんでっど「ーーー!」ガバッ!!
斥候から戻ってきたふぁんでっどが相変わらずグロッキー状態のるしあに飛びついてきた。
るしあ「ぐぅっ!?」ドスッ!
しかしダイブした勢いがあまりに激しかったので、結果としてるしあにボディブローを食らわせる格好になってしまった。
るしあ「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!なんなのもう!!」
るしあ「ーーーって、ふぁんでっどさん!?どうしたの?」
ふぁんでっど「ーーー!」カクカクシカジカ
るしあ「えっ、いきなり襲われた!?」
ふぁんでっどたち「ーーーー!?」ザワザワ
にわかにザワつくふぁんでっどたち。
るしあ「え、どういうこと?キミ君はその人になにか危害を加えるようなことをしたの?」
ふぁんでっど「」フルフル
斥候に行っていたふぁんでっどは頭(と思われる部分)を横に振った。
るしあ「なら、どうしてーーー」
?「やっと追いついた」ザッ
そこへ件の少女が現れた。
?「なるほど、あんたが親玉ってわけか」
るしあ&ふぁんでっどたち「!?」
ページ上へ戻る