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イベリス

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第三十四話 中間テストの結果その一

                第三十四話  中間テストの結果
 中間テストは終わった、咲は終わるとすぐにクラスメイト達とテストの話をした。
「いや、疲れたわね」
「結果気になるわね」
「どうなるかしらね」
「いい点だったらいいけれど」
「赤点だったらね」
「そうよね、やっぱり赤点はね」
 咲は普段から勉強していたので出来たという自信はあった、チェックすると名前も書いてあった。けれどそれでもそれは隠して話した。
「嫌よね」
「そうそう」
「赤点取るのは嫌だしね」
「とはいってもここでしてなかったとか言ってもね」
「それ実はだしね」
「それ隠してる様にしか思えないし」
 クラスメイト達も話した。
「親にも言われるしね」
「親戚とかにもね」
「それで親戚って勉強出来なかった人程言うのよね」
「何でお前出来ないんだって」
「馬鹿だとかね」
「そうなのね。私にそんな親戚の人いないから」
 咲はこのことは隠さず答えた。
「そうしたことはね」
「それいいわね」
「そんな親戚いないってね」
「やっぱり嫌な親戚いると面倒なのよね」
「問題ばかり起こすのがいたら」
「うちの親戚にね、また凄い人がいるのよ」
 岩田さんというクラスメイトが言ってきた。
「底辺高校出身でね」
「底辺なの」
「もう名前書いたら入られる」
 そうしたというのだ。
「高校出身で喧嘩と万引きとカツアゲに明け暮れた」
「ドキュンね」
「それで今はチンピラやってる」
「まともに働いてないの」
「何度も補導されてて高校卒業できたことも奇跡で」
 咲にこう話した。
「もうね」
「最低の人なの」
「それでこの人成績悪い親戚をね」
「馬鹿とか言うの」
「自分が一番そうなのに」 
 それでもというのだ。
「そう言って馬鹿にしてくるのよ」
「そうなの」
「趣味はギャンブルと風俗と酒と煙草で」
「碌なものじゃないわね」
「本当に最低な奴で親戚中からの鼻摘み者よ」
「そうなるのも当然ね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「成績が悪いとよ」
「馬鹿にしてくるの」
「そうなのよ」
「嫌な人ね」
「性格も滅茶苦茶悪くて」
 素行だけでなくというのだ。
「まさに人間の屑」
「そうなのね」
「だから親戚中からよ」
「嫌われているの」
「そうなってるわ」
「当然の結果ね」
「ええ、けれどね」
 それでもというのだ。
「ずっとね」
「親戚の中にいるの」
「物凄く嫌われててそれは親戚の中だけじゃなくて」
「他のところでもなの」
「そうみたいなの、チンピラなのに偉そうで」
 それでというのだ。 
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