オズのラゲドー氏
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三幕その十二
「皆は違うのよ、目立ってるからね」
「それでなんだね」
「さっきから言っている通りにね」
「明るくて気前がいいんだね」
「そうよ、とてもね」
こう前ノーム王にお話します。
「ここの街で話題になってるのよ」
「ワイン十本飲んだね」
カエルマンがこのことを尋ねました。
「そうだね」
「ああ、ホテルでだね」
前ノーム王もそれはと頷いて応えました。
「あそこでだね」
「やっぱり飲んだね」
「わしはワインが好きで」
それでというのです。
「あまりにも美味しくて」
「それだけ飲んだんだね」
「あのホテルではね」
「やっぱりそうだったんだね」
「ナッツとチーズもよくて」
おつまみのこういったものもというのです。
「それだけ飲んでしまったよ」
「相当に好きなんだね」
「そして飲めるんだ」
そうだというのです。
「わしは」
「そのこともわかったよ」
「わかってくれて何よりだよ」
「それでだけれど」
今度はキャプテンが言ってきました。
「君はこれからどうするのかな」
「暫くはここにいてね」
「プレーリードッグの街でかな」
「このテーマパークにもね」
ここにもというのです。
「いてね」
「そしてだね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「楽しませてもらうよ」
「そうするんだね」
「そう、そして」
前ノーム王はさらに言いました。
「君達は何処に行くのかな」
「イッソスの国に行くの」
トロットが答えました。
「あちらにね」
「ああ、あの国になんだ」
「そうするの」
「あの国はわしも行ったことがあるよ」
「貴方もなの」
「いい国だね」
こうトロットに答えました。
「あの国も」
「それで知っているのね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「ハイランドやローランドにもね」
「行ったことがあるの」
「そうなんだ、それでイッソスの国の何処に行くのかな」
こうもです、前ノーム王は尋ねました。
「一体」
「お寿司を食べに行くの」
トロットはこのこともお話しました。
「そうするの」
「お寿司なんだ」
「ええ、それで私達の旅のことを詳しくお話していいかしら」
「是非頼むよ」
前ノーム王はトロットに笑顔で答えました、そうしてそのうえでジェットコースター乗り場から他の場所に向かうのでした。
ページ上へ戻る