ハッピークローバー
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第一話 幸せとは何かその十五
「仮面ライダーアマゾンよ」
「あのヒーローね」
「あのライダーならね」
「それも出来るわね」
「何しろ怪人叩き切った後食べるし」
富美子は実は特撮好きでそうしたことにも詳しいのだ。
「噛むし」
「何かライダーって実は噛めるのよね」
「あの仮面ね、けれど実際に噛むのはね」
「アマゾン位よね」
「噛んで手の鰭で敵を叩き切る」
「まさに野生よね」
一華もそのライダーの知識があるので応えられた。
「実際アマゾンで暮らしていて」
「元々強いのよ」
変身前からというのだ。
「それでね」
「変身したらね」
「ああなって」
「強いのよね」
「そう、だからね」
「あそこまでじゃないと」
「商業科でナチュラルに彼氏作れる娘は強いわ」
そうだというのだ。
「ギギの腕輪を付けてるのよ」
「あんな強さになれたらもう苦労しないわよ」
理虹は言い切った。
「商業科でも」
「そうね、兎に角商業科の女子社会はアマゾンね」
「弱肉強食で」
「彼氏の取り合いで」
「手強い猛獣ばかり」
「そうしたところね、じゃあここは」
一華は決心した顔になった、そのうえで顔を上げて言った。
「外に目を向けましょう」
「アマゾンの外にね」
「アマゾンはどうしようもないわ」
即ち商業科の中で交際相手を手に入れることはというのだ。
「男の子にとっての小ハーレムはね」
「女子にとってはアマゾン」
「だったらね」
「アマゾンからは逃げて」
「工業科よ」
そこだというのだ。
「そこにね」
「行くのね」
「それで合コン開きましょう」
「そこでゲットね」
「それでいきましょう、何なら」
ここでだ、一華は決心する顔で言った。
「プールに行くことも」
「えっ、プールって」
そう言われてだ、留奈が驚きの声をあげた。
「まさか」
「ええ、水着姿もね」
「見せるの」
「アイドルも水着になるでしょ」
「グラビアは必須だしね」
歌にダンスそして握手会にだ。
「最近は下着にもね」
「普通になるわよね」
「ええ、まあ水着と下着の違いってね」
「ほぼないわよね」
「泳ぐ時に着るかインナーで着るか」
留奈は言った。
「どっちかで」
「デザインも露出も変わらないわよね」
「ビキニだと特にね」
「その水着姿もね」
一華は決心する顔で述べた。
「なることもね」
「覚悟のうえで」
「それでね」
そのうえでというのだ。
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