ハッピークローバー
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第一話 幸せとは何かその十六
「彼氏ゲットよ」
「それじゃあね」
「その時かな恵要注意ね」
富美子が水着と聞いて笑って言ってきた。
「成海君いても」
「ああ、あの胸だとね」
一華もそれはと頷いた。
「しかもあのあどけない顔で」
「無防備だしね」
「あの顔だと」
それこそというのだ。
「それだけでね」
「かなりでしょ」
「かな恵美形だし」
このことは事実でというのだ。
「しかもね」
「あの胸だからね」
「文字通りの爆乳だから」
「それじゃあでしょ」
「私達でもこれはって思うのに」
同性でもというのだ。
「もう青春真っ盛りの十代の男の子なら」
「注目しない筈がないでしょ」
「言えてるわ、私なんて」
ここで一華は自分の胸を見た、自分ではそれなりにあるとは思うがかな恵と比べると流石に、であった。
「とてもね」
「それ私もだから」
「私も」
「私もよ」
富美子だけでなく理虹と留奈も言ってきた。
「とてもね」
「かな恵にはね」
「勝てないわ」
「あの娘私達の中で一番背高くて」
そしてというのだ。
「しかもね」
「あの胸だからね」
「もうね」
「注目の的よね」
「おまけに女子力高いし」
一華はかな恵のこのことも話した。
「尚更なのよね」
「料理上手だからね、かな恵」
「そのこともあるからね」
「余計に注目されるわね」
「正直成海君いい彼女ゲットしたわ」
一華は今度は彼の立場になって考えて言った。
「本当にね」
「そうよね」
「それ言えるわ」
「確かにね」
富美子たちもその通りと頷いた。
「あの娘が彼女なんてね」
「成海君いいわ」
「あんないい娘そうはいないからね」
「そうでしょ、それでかな恵についてはね」
あらためて彼女について言うのだった。
「水着になるんだったら」
「彼氏持ちだってこと宣伝させないとね」
留奈は真顔で言った。
「さもないと言い寄る馬鹿出るわよ」
「言わなくてもいるかもね」
「そうよね、世の中彼氏持ちでも言い寄る奴いるし」
「それで略奪やったとかね」
「そう言う奴いるからね」
「かな恵は成海君だけで」
それでというのだ。
「成海君もそうで二人一緒だと」
「そんなに声かける奴いないでしょうけれど」
それでもとだ、理虹も言った。
「けれどね」
「あんな娘が水着になったらね」
「絶対に言い寄る馬鹿いるわね」
「だから水着でもね」
その服装でもというのだ。
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