まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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初音島編
第十六話 友達ご案内
翌朝いつもより早く起きた和樹が後ろを振り向くとエリーゼの姿はなく机の上に一枚の紙が置かれていた。その紙にはこう書いてあった。
エリーゼ「私の我儘に付き合っていただきありがとうございます。」
と、エリーゼがいないのは和樹に気を使って和樹よりも早く部屋を出たため。
その気遣いに和樹は感謝していた。
リーラ達に見つかったら大変なことになるから。
せっかく早く起きたので制服に着替える。
制服に着替え終わると・・・・・・・
コンコン
ベルリネッタ「ご主人様失礼しま・・・・す!?」
和樹「おはよう、ベルリネッタ。」
ベルリネッタ「お・・おはようございます。ご主人様
今日は早いですね。」
和樹「たまには早く起きるのもいいかなってな」
ベルリネッタ「そ・・・そうですか・・・(もう少し寝てくれてもいいのに)」
和樹「ん?何言ったか?」
ベルリネッタ「い、いえなんでありません。あはははははははは。」
和樹「????????」
和樹の寝顔を堪能しようと思っていたが。
和樹がいつもより速く起きていたので心の中で落胆する。
そんなベルリネッタに気付いていない和樹はベルリネッタと一緒に食堂へ向かう。
食堂へ向かうとメイド達が和樹にあいさつをし、和樹もそれに応えると自分の席に着く。
席について周りを見るとエリーゼも座っていた。
昨日と同じでいつも通りの表情のエリーゼがいた。
しかし、心の中では。
エリーゼ「(ああ・・駄目です。・・・
昨日の事があってご主人様のお顔を見ることができません。
ご主人様がお帰りなるまでにどうにかしませんと。)」
などと内心思っていた。
そのことに全然気づいていない和樹は朝食に食らいつく。
今日の朝食は洋食。担当はエスカレードだ。
朝食を終えた和樹はエスカレードから弁当を受け取る。
リーラ達「「「「「「行ってらっしゃいませご主人様(旦那様)!!!!!」」」」」」
メイド達「「「「「「「「「「「「行ってらっしゃいませご主人
様!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
いつ通りリーラ達とメイド達に見送られ学校へ向かった。
いつも通りの通学路を歩いていると周りの生徒からの視線とヒソヒソと噂話が聞こえる。
和樹「(ああ~~~これってやっぱ昨日のだよな・・・・)」
そう、昨日の一騒動が噂話になっていた。
生徒A「オイオイ、あいつの昨日の・・・・」
生徒B「ああ、式森和樹だ・・・沢山のメイドさんを囲っているという。
生徒C「女にもてる奴は死んでしまえ。」
女生徒A「え~~あの式森君が信じられない・・・」
女生徒B「私、密かに狙っていたのに・・・」
女生徒C「あたしもメイドになろうかな?」
などと心にもない事を言ってる。(男限定)
一方の和樹は別に全く気にしてはいない。
なぜなら少しも悪い事はしていないと思っているから
そして、和樹はそれと同時に安心感もあった。
和樹「(この場にリーラ達がいたあいつらまた怒りにまかせて大暴れするだろうな。)
などと思っていた。
ちなみに、和樹はそれなりにもてる方であった。
そんなことを考えていると学園に到着した。
下駄箱で靴を履き替え教室に向かう。
教室に入るとクラスメートの視線が和樹に集まる。
和樹「ふ~~~かったる。」
などと言いつつけけだるそうに席に着く。
義之「よっ!和樹大分参っては・・・・・いないな」
和樹「この程度で参るほど柔じゃねぇよ。所で義之なんか用か?」
義之「昨日の事をちょっとな・・・」
昨日去り際に明日事情を説明することを思い出した。
和樹「ああ、分かってるよ。」
杏「昨日のこと私も聞きたいわね。」
茜「私も聞きた~~~~い。」
小恋「わ・・・わたしも・・知りたいかな・・」
後ろ振り向くといつの間にか雪月花三人がいた。
和樹「雪村と花咲は分かるけど月島もか。」
小恋「う・・・だって・・・」
和樹「まぁー別にいいけどな」
渉「か~~~ず~~~き~~~」
和樹「な・・・・なんだ・・渉。」
あまりの迫力に思わずたじろぐ。
渉「説明しろ・・・昨日の事を今すぐ説明しろ!!!」
和樹の襟組を掴み和樹を揺らす。
和樹「わ・・・渉・・ちょ・・待て・・・話す・・話すから」
杉並「板橋、和樹を放してやらないと話すこともできんぞ。」
渉「わ・・・分かってるよ。」
諭されて手を放す。
和樹「今すぐじゃなくて俺の家で話していいか?」
義之「?別にいいけどなんでだ?」
和樹「まぁ~~ちょっとな。」
目線で後ろの方を促すと聞き耳をたててるクラスメートが何人かいた。
杏「なるほどねこれじゃ落ち着いて話せないものね。
私もいいわよ、今日は部活もないし。」
茜「もちろん私もオッケーーー!」
小恋「それじゃ・・・わ・・わたしも・・」
杉並「俺も問題はない」
渉「和樹もちろん、俺も行くぞ」
和樹「ああいいぜ、それじゃ話の続きは俺の家でいいな?」
和樹の提案にみんな頷く。
ちょうど朝礼が始まるチャイムが鳴りみんな自分の席に戻る。
和樹が自分の家に招待したのはちゃんと理由があった。
それは、今の現状を見てもらう方が説明しやすいからである。
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