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まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人

作者:jindam3
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初音島編
  第十五話 謝罪そして忘却

自室で和樹はベットに座り今日起こったことを改めて振り返っていると。

コンコン

エリーゼ「エリーゼです入室してもよろしいでしょうか?ご主人様。」

和樹「ああ、いいぞ。」

和樹の了解を取り入室する。

エリーゼ「ご主人様・・・ありがとうございます。」

和樹「なにがた?」

エリーゼ「子供の時に交わした約束の事です。
ご主人様が約束を忘れていたらどうしようかと思いました。
ですけどご主人様は覚えていてくれました。これほど嬉しいことはありません。」

和樹「エリーゼ・・・」

エリーゼと再会するまで約束を忘れていたとはとてもじゃないけど言えなかった。

そんな事を言えばエリーゼは傷つくと思った。

だから、和樹が心の中でエリーゼに詫びた。

和樹「(悪かった)」

と心の中で謝罪した。

エリーゼ「ご主人様さしてがましいのですが。私のお願いを聞いていただけませんか?」

和樹「別にいいけど・・・」

顔を赤くして手を下にやして手をモジモジしている。

よほど言いづらいことなのかなかなか口を開かない。

和樹「なぁ、言いづらい頼みなのか?」

エリーゼ「いえ・・そう言う訳じゃありませんけど。」

和樹「じゃあ遠慮せずに言ってみろ、エリーゼの頼みなら大概の事は聞いてやるからさ。」

ここまで言えば言ってくれるかなと思った。

しかし、和樹のこの考えは甘かった。

エリーゼ「分りました。それでは言います。」

和樹「おう、ドンとこい。」

エリーゼ「こ・・今晩だけ一緒に寝てもいいですか?」

和樹「・・・・・え?」

エリーゼの衝撃発言に呆然となる。

エリーゼ「今晩だけ・・今晩だけお願いします!」

和樹「あ・・いや・・その」

正直、和樹は参ったなと思っていた。

確かに、頼みを聞くとは言ったが。まさかこういうことだとは思ってもみなかった。

そして、追い打ちをかけるように・・・・

エリーゼ「お願いしますご主人様・・・今宵だけは・・・・

今宵だけはご主人様と一緒にいたいんです。」

上目遣いプラス涙目で和樹を見上げ懇願する。

和樹「うっ・・・・一度言ったことは曲げたくないしな・・・

分かった・・・今晩だけはいいぞ。」

乙女の最強コンボに和樹が勝てるはずもなく陥落してしまう。

エリーゼ「本当ですか!」

和樹「ああ、俺に二言はないよ。」

エリーゼ「ありがとうございます!ご主人様!!」

和樹が今日見た中で最高の笑顔になった。

これは余談だがリーラ達和樹と一緒に寝たいと思っているがそれが出来ない。

それは、恥ずかしいからである。

前に一度だけ和樹に言うとしたことがあるのだが。

恥ずかしさの余りその場から逃げだしてしまった。

ちなみにリーラは適当な理由を付けて逃げた。

和樹「(リーラ達にばれませんように)それじゃ、もう寝るか」

ばれないことを祈りながらベットに寝そべる。

エリーゼ「ご主人様・・もう一つお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

和樹「?」

思わずキョトンとなる。

エリーゼ「窓の方を向いてもらってもよろしいでしょうか?」

和樹「ああ、それぐらいならいいぞ。」

エリーゼに背を向け窓の方を向く。

無茶なお願いじゃなくて思わずホッとするが・・・・

和樹の後ろで何か音がする。

シュルシュルっていう音が・・・・そして・・・・・

エリーゼ「それでは、ご主人様失礼します。」

ギュッ!

和樹「!!??」

ベットに入ったエリーゼは後ろから和樹に抱きついた。

そして、和樹は違和感を感じた。

和樹「(なんか、感触が柔らかくないか?)」

違和感の正体を知るためにちょっとだけ後ろを振り返ると・・・・

和樹「(!!??ちょ・・エリーゼの奴・・なんで下着姿になってんだ!!??)」

ブラとパンツの色が青色の下着を付けているエリーゼに緊張してしまう。

さっきの音の正体。和樹が感じた違和感。

エリーゼはメイド服を脱ぎ下着姿で和樹のベットに入ったのだ。

和樹「(おいおい!?これじゃ俺の方が寝れねーーーよ!
そう言えば妙に静かだな・・エリーゼはもう寝たかな)」

さっきと同じ要領で一瞬だけ後ろを見ると。

和樹「(寝てるし~~~~!!??)」

母親に抱かれて眠る子供のように静な吐息を立てて寝ていた。

エリーゼ「う~~~ん・・・ご・・・ご主人様・・」

呼ばれたので後ろを一瞬だけ見る。

和樹「(なんだ、寝言か・・・・)」

と安心していると。

エリーゼ「ご主人様・・・寂しかった・・・寂しかったです・・・
ご主人様に・・・・・・会えなくて・・・寂しかったです・・・・」

悲しい声で寝言を言う。

そして和樹はあることに気づいてしまった

和樹「(そうか・・エリーゼ俺に甘えたかったんだな・・・
一人でずっと寂しかったんだな・・・・・
だけど、安心しろ俺が出来る限り側にいてやるからな。)」

寝ているエリーゼに心の中で誓った。

もう寂しい思いはさせないと・・・・・・・ 
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