まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
初音島編
第十四話 滅茶苦茶
エリーゼの手を引き全力疾走で校門から走り去った和樹は人垣をまいたことを確認し。
エリーゼの手を放す。
手を放した後は特に会話もなく(というより和樹は何を話していいか分からない)
エリーゼの方は決して和樹の前を歩かず、和樹につき従うように後ろを歩く。
学校ほどではないがある程度の視線が集まる。
それだけ、エリーゼが美人だということだ。
和樹は時折ちらちらと後ろを振り向きエリーゼを見る。
和樹「(それにしても、子供の頃に会った。
あの、エリーゼがこんなに綺麗なるなんて、世の中分からないもんだな・・・って
現実逃避してる場合じゃねぇな。エリーゼの事リーラに何て言おう。)」
そう和樹は言い訳ではないがリーラにどう言おうかと考えていた。
リーラは和樹の頼みは大概は了承してくるのだが。
ベルリネッタ・シェルビー・エスカレード・いろはの四人は納得しないだろうなと思った。
いろはを迎え入れたときだって和樹が二時間近く自室で色々・・・じゃなくて。
ベルリネッタ・シェルビー・エスカレードにお願いし、渋々了承してくれたようなものだ。
いろはもいろはで和樹がほかのメイド仲よくしていると機嫌が悪い時がある。
言うまでないが和樹はなんでいろはが怒るのか分かっていない。
和樹「(また、あいつらに説明しなきゃいけないよな。はぁ~~~~)」
考え事をしているといつの間にか家の門に到着した。
どういう訳かわからないが。
和樹が帰ったと言わなくても和樹が門に近づくと勝手に門が開くようになっている
そして、いつも通り左右にメイドがずらりと並んでおり・・・・・・
メイド達「「「「「「「「「「「お帰りなさいませ!!ご主人様!!!!!!!」」」」」」」」」」」
和樹「おう、ただいま」
メイド達の出迎えに応え、エリーゼを連れてある程度進むと。
リーラ「お帰りなさませ和樹様。」
ベルリネッタ・シェルビー・エスカレード・いろは
「「「「お帰りなさませご主人様(旦那様)!!!」」」」
玄関に着くとリーラ達が出迎えてくれた。
リーラ「和樹様・・・そちらのメイドは?」
和樹「(やばい・・・エリーゼのことなんて言おうか・・・・・)」
悪いことをしてるわけでないのに慌てていると・・・・
エリーゼ「本日より、第五装甲侍女狩猟中隊に配属することになりました。
エリーゼ中尉と言います。以後よろしくお願いします。」
リーラ「MMM本部よりは話は聞いている。書類を確認したいから私の部屋に」
エリーゼ「はいわかりました。」
リーラ「私はエリーゼと話がありますので和樹様また後ほど」
和樹「ああ分かった。」
内心ホッとする和樹であった。
エリーゼがリーラに付いていく時一瞬だけど眼が遭った。
なぜだか、分らないがエリーゼの眼は何かを言っていてその内容が分かった。
エリーゼ「ご主人様後でお部屋に伺います。」
とそう言う風に言っていような気がした。
自室に戻ろうとした和樹だが・・・・
ベルリネッタ「ご主人様少しお聞きしたことがあるのですが?」
和樹「??なんだ?」
ベルリネッタ「ご主人様・・あのエリーゼというメイドとどういう関係なのですか?」
和樹「・・・・・は???」
先程の意味深なエリーゼからの視線事に気付いたのは和樹だけではなかった。
しかも、どうやらその訳が気になるようだ。
シェルビー「それはあたしも気になりました。
あのメイドご主人様の事を愛おしそうに見ていましたから。」
いろは「そうですよ、旦那様エリーゼさんのご主人様を見るときのあの顔まさに
恋する乙女の顔でしたよ」
エスカレード「ご主人様・・・私の部屋で私にだけは教えてくれませんか?」
シェルビー「あんた何ドサクサに紛れて何とんでもないこと言ってんのよ!」
三人の視線がエスレードに集中する。
さすがにまずいと思ったのか。
エスカレード「チッ・・すいません間違えました。」
ベルリネッタ「どんな間違いよ・・・・」
和樹「(今、エスカレードの奴舌打ちしなかったか?)」
なんかよく分からないが気まずい雰囲気になる。
和樹「(ここで下手に隠すと後で色々とまずいよなやっぱ・・・仕方ない)
分かった話してやるよ。」
四人「「「「本当ですか!!!!!」」」」
和樹「ああ、正し聞いてもあまり面白い話じゃないぞ。」
和樹はエスカレード達に全て話した。
子供の時泣いてるエリーゼを放っとけなかったこと。
一緒に遊んだこと。
あの日交わした約束の事。
エスカレード達に全てを話し終える。
これで、少しは理解してくれるかなと思った和樹だったが。
いろは「・・・・ずるいです・・・・」
和樹「え?」
いろは「するいです!ずるいです!ずるいです!!!!
私も旦那様とそういうロマンチックな約束をしたいです!!!」
頬を膨らませ子供のような事を言い出すいろはに思わず
和樹「はぁ!!!!!」
と吹いてしまう和樹であった。
エスカレード「ご主人様、今からでも遅くありません。」
和樹「????」
エスカレード「『俺から離れないでくれ』っという約束を私とかわしませんか。」
シェルビー「何言ってんの!!!そういう約束はあたしと・・・・」
ベルリネッタ「いいえ!私がご主人様と約束するんです!!」
いろは「旦那様と約束を交わすのは私です!!!」
何かおかしな方向に話が進んでいる。
そう思った和樹であった。
それから、十分後リーラがエリーゼを連れて部屋に戻ってきて四人の頭にハリセンを叩きこみその場を収
めた。
その後、頭にたんこぶを浮かべた四人と一緒に食事を取り。
風呂に入って寝間着に着替えて自室に向かった。
ページ上へ戻る