まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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初音島編
第十三話 あの日交わした約束
購買でパンを買ってきた渉が到着すると机を囲って昼食が始まった。
和樹が弁当箱を開けると周りからオ~~~~という感嘆の声がする。
見た目こそは普通の弁当なのだが品があり食欲をそそる弁当だ。
杏「へぇ~~~~今日も相変わらずね」
渉「オイオイ和樹の弁当今日も無茶苦茶うまそうじゃね~~~か。」
小恋「本当・・・おいしそう」
茜「和樹君ってこんなに料理が上手だったけ?」
義之「俺でもここまでのものは作れないぞ」
杉並「確かにこれはなかなかのものだな。」
皆がものほしそうに和樹の弁当を見るので・・・・
和樹「しょうがね~な・・少し食べるか?」
少しだがおかずを分けた。
義之「いいのか?和樹」
和樹「ああ、少しだけならいいぞ。」
渉「それじゃ遠良なく~~~」
渉が和樹の弁当のおかずを少しだけとると皆も一斉に和樹のおかずに箸をつけた。
味の感想は言うもでもなく・・・・・
皆「「「「「うん!うま~~~~~~~い!!!」」」」
分けたおかずのお礼に杏と茜と小恋の弁当からおかずを少しだけカンパしてもらった。
この後、杏と茜と杉並になんで生活習慣が変わったのかを聞かれた。
まさか、メイド達と暮らしているからなどと言えるはずもなく。
適当にごまかした?杏達は疑惑の眼差しで和樹を見ていたが・・・・
こうして昼休み終了間際の時間になったので。
周りを片づけ自分の席に着き午後の授業を受けた。
滞りなく授業も進み気がつくと今日の授業は終わっていた。
放課後・・・・・・・・
担任連絡事項が終わりカバンに荷物を入れ帰る準備をしていると。
渉「なぁ和樹今日なんか用事あるか?」
和樹「いや特にないけど。」
渉「だったらさ久々にゲーセンいかね?今日俺部活が休みでさ。
せっかくだと思ってな。」
和樹「ゲーセンか・・・・久々に行くのも悪かないな。」
渉「だろ!だろ!」
和樹「折角だから義之も誘うか・・・・義之お前はどうする?」
義之「いいぜ俺も家帰ってもすることねーし。」
渉「よし!決まり!!あと杉並も誘おうぜ!」
杉並の席を見ると・・・・
義之「いね~な・・・」
和樹「あいつが突然どっかに行くのはいつものことだろ。」
かばんを手に持ち教室から出ようとすると・・・・・
生徒A「オイオイ聞いたかよ今正門すんげ~美女がいるって~の」
生徒B「マジかよ!!」
和樹「(なんかあったのか?)」
放課後は互い騒がしいのだか今日は何かがおかしい。
生徒C「しかも、その美女メイド服を着てるんだと!!」
和樹「!!!!!????」
生徒D「嘘だろ!!それは見に行くしかないだろ!!」
謎の美女メイドを一目見るために急いで(主に男)正門へ向かつていった。
和樹「(メイド?リーラ達には迎えに来る必要はないと言っておいたはずだが?)」
今学校に来ている謎のメイドの事を考えていると・・・・・
渉「なぁ~~~~義之~~~和樹~~~ゲーセン行く前に~~~」
義之「わーーってるよ。謎の美人メイドを一目見たいだろ?」
渉「流石義之分かってる~~というわけさっそく行こうぜ!」
義之「おい、和樹どうした?早く行くぞ。」
和樹「ん?あ・ああ悪い今、行く。
(今ここで考えても仕方ないか行けばわかることだしな。)」
渉が急かすので急いで校門に向う。
校門の前にたどり着くとそこは多くの人だかり(全て男)が出来ていた。
どうやら渉と同で謎の美人メイドを一目見ようと思って集まったのだろう。
和樹「渉どうする?これじゃ一目見るにも一苦労だぞ。」
義之「うわ~~~~かったる。~~~」
渉「でも俺は一目でいいから見たい!!それが男ってもんだろうが!!!」
そう言うと人垣を強引にどかして前に進み出す。
和樹・義之「「はぁ~~~~~しょうがね~な。」」
渋々、渉の後に続く和樹と義之。
人垣を分けて進んでいくと人と人の間から和樹は謎の美人メイドを一瞬だけど見ることができた。謎の美
人メイドは足元に荷物を置いていて、眼を瞑って壁に寄り添っていてまるで誰かを待っていようだった。
和樹「(あれが噂の美人メイドか・・・家にあんなメイドいたか?
いやいないな、それよりもあのメイドどこかで会ったような気が。)」
謎の美人メイドを一目見た瞬間和樹は妙な違和感に襲われた。
それを確かめるために歩くのを速める。
すると謎のメイドの目が開き偶然にも和樹と眼が合う。
思わず足が止まる。そして謎のメイドは小声で・・・・・・
謎のメイド「・・・・見つけました・・・ご主人様。」
さっきまでぴくりとも動かなかったメイドが自分を囲っている人垣に向かって行く
人垣もなぜだかわからないが謎の美人メイドの邪魔にならないように道を開ける。
そして、和樹は気付いた。
謎の美人メイドは自分の所に向かっていることを・・・・だが
渉「オイオイ和樹!義之!あのメイドさんもしかして俺の所に来ているよな!!!」
和樹・義之「「・・・・・はっ?」」
ここに、とんでもない勘違い・・・もとい馬鹿がいた。
渉「来た来た来た来た来た~~~!!!俺の時代が来た~~~~~!!!!
ついに俺にもモテ期到来か~~~~!!!!よっしゃ~~~!!!!」
和樹・義之「「(駄目だこいつ・・・はやくどうにかしないと・・・・)」」
一方謎の美人メイドは当然渉のところでも義之の所でもなく。
和樹の所に向かっている。そして謎のメイドは和樹の目の前に。
和樹「(やっぱり俺はこの子の事にどこかで会ったことがある。
しかし、一体どこで・・・・・)」
一人モンモンと考えていると。
謎のメイド「やっと・・・・・見つけました。」
潤んだ目で和樹を見上げる。
和樹「え?」
謎のメイド「私のこの世界でたった一人の私のご主人様!」
いきなり和樹に抱きつく謎の美人メイド。
人垣(全て男)「「「「「「「「「「「はぁ~~~~~~~~~!!!!」」」」」」」」
周りは喧騒で満ち溢れるが・・・・・・謎のメイドは完全にそれを無視している。
和樹「お・・・お前は一体・・・・・」
謎のメイド「私のこと覚えていませんか・・無理もないですね。
・・・あれから随分と時も経ちましたし・・・・」
謎のメイドは和樹の頸にぶら下っている。
青い雫の形をしたネックレスに手をかけた。
和樹「お・・おいそれは・・・・」
謎のメイド「このネックレスのことも覚えていませんか?」
和樹「このネックレスに触るな!
このネックレスはな昔俺がある女の子から・・・ってまさか・・・」
和樹は記憶のピースは完成し全て思い出した。
和樹「まさかお前・・・エリーゼか?」
ようやく自分の事を思い出してくれた和樹にエリーゼは思わず笑顔になり。
和樹から少し離れると。
エリーゼ「そうです・・わたしです。ご主人様。
子供の頃に交わした約束・・・ご主人様のメイドになるために参りました。」
エリーゼのとんでも発言に周りは・・・・・・
人垣(全て男)「「「「「「「な・・・・・何!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
比喩でも何でもなく周りがあまりの絶叫に揺れる。
和樹「(おいおい最近の俺の周りはどうしたんだ。
メイドと縁がありすぎじゃね~か)」
そんな事を考えていると・・・・
渉「か~~~ず~~~き~~~何でお前なんだよ~~~~!!!」
和樹「はぁ~~~~~!!??」
和樹を強引にエリーゼから引き剝がし。
和樹の両肩を持ち、物凄い勢いで和樹を揺らす。
渉「なんなんだよこれせっかく俺の時代が来たの思ったのに何でお前なんだよ!!!
お前みたいなやつはな~~~~!!!!!!」
和樹「ちょ・・・止めろ・・・渉・・・」
嫌な予感がするので渉に止めように言うが全く聞く耳持たずである。
そして、和樹の予感は的中する。
エリーゼは自分の愛用の青い槍フラッシュスピアを出し。
バキッ!!!!!!!!
渉「ふが~~~~!!!」
渉を殴り飛ばした。
エリーゼ「ご主人様に危害を及ぼすものは私が排除します。」
和樹「ちょっ・・・待て!!!エリーゼ!!!」
エリーゼ「ご主人様?なぜ止めるのですか?この者はご主人様に・・・・」
和樹「どうしようもない馬鹿な奴だけど俺のダチなんだよ。
今のだって駄々ふざけていただけなんだし。だから槍をしまってくれ頼む。」
和樹に言われて少し考える。
エリーゼ「分りました・・和樹様がそこまで言われるのでしたら。」
微妙に納得していない顔だったが武器をしまう。
武器をしまってくれたエリーゼにホッとしていると。
まわりは先刻以上の人だかりになっていた。
和樹「これ以上騒ぎになるのは不味いな・・・・)エリーゼ!」
エリーゼ「?なんでしょうか?」
思わず和樹はエリーゼの手を握る
和樹「義之!悪いけど渉のこと頼めるか?」
義之「あ・・ああそれはいいけど明日ちゃんと説明しろよ。」
和樹「わ~ってるよ(やっぱそうなるか)エリーゼしっかり掴まっていろよ。」
エリーゼ「はい、ご主人様」
エリーゼの手を引きさっきまで物凄い速さでエリーゼが待っていた所まで行き一旦止まる。
エリーゼが手に荷物を持ったのを確認すると再び物凄い速さで走る。
人垣(全て男)「「「「「「「あ・・・・あの野郎~~~~~!!!!!!!!!」」」」」」」」
後ろからは何やら聞こえるがそんなものは無視した。
そして和樹は明日は、面倒事になるなと思っていた。
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