まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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出会い編
第一話 遭難と出会
偶然にも商店街の福引で一等の南国の島への旅行券を獲得した一人の少年がいた。
ちょうど夏休みだったので少年はラッキーと思い旅行の準備をした。
福引で当てた旅行券は一人用で誰も誘えなかった。
旅行当日一人旅も偶にはいいかなと思い空港へ向かい飛行機に乗った。
ある島で飛行機を乗り換えセスナで目的地の島まで向かうだけであった。
ここまでは順調の旅行だった・・・・・そうここまでは・・・・・・
???「おいおい・・・・今日の俺はラッキーなのかそうじゃないのかよくわからないよ」
セスナで目的の島まで向かうはずだったのだが・・・・・セスナが墜落してしまった。
正確には墜落というより撃墜といった方が正しいのかもしれない。
落ちたセスナの翼を見てみると大きな弾痕があった。
この時少年は思った、これは墜落ではなく撃墜だと。
そしてこの島で何かが起きていると・・・・
少年の名前は式森和樹高校二年生。
腰に刀をさしているこの少年は見渡す限りのジャングルを警戒しながら彷徨っていた。
和樹「ん?今銃声がしたような・・・・気のせいか?・・・それにしてもこの島は無人島・・・・じゃないよな・・撃墜されたし・・・・こっちか・・・・」
自分の直感を信じて進む和樹、草の根や木の枝をかき分けて進むとそこには立派な家があったいや家というより豪邸でもなく美しく大きな城があった。
和樹「なんでこんな島にこんな城が・・・」
人のいる気配はあるが、姿が見えない、それどころか緊迫した雰囲気すらあった。
巨大な扉の前に立った。呼び鈴代わりの紐があったので引く。
しばらくして、扉が開いた。
中から、メガネを掛けた美人メイドが出てきた。
???「はい、どちらさまですか・・・」
和樹「すみません。えーと・・・なんて言ったらいいのかな・・・道に迷いまして、いや、迷ったという
か遭難しまして」
???「・・・・・・・・?」
彼女は首を傾げたが和樹は続ける。
和樹「実はその、飛行機で旅行中に墜落・・・じゃなくて撃墜されまして・・・」
メイドはなにかに気づいたような顔をした。
???「よかった・・・・・。もう一度、捜索班を出すところでした」
和樹「え?」
???「しばらくお待ちいただけますか?」
奥へ引っ込む。和樹はなんだか理解できないまま、その場にたたずんだ。
メイドはなかなか戻ってこなかった。
???「お待たせしました。申し訳ございません」
眼鏡メイドは頭を下げた。さっきとは別の、銀髪のメイドだ。
リーラ「私はリーラと申します、この屋敷でメイド長をしております。」
和樹「どうも・・・」
リーラ「お疲れでしょうが、主人から、中へお通しするように言われております」
和樹「はあ・・・・」
リーラ「ご案内いたします」
ゆっくりリーラの後に付いていくと扉の前に着いた。
リーラ「式森様、どうぞ中へ」
リーラが扉を大きく開けた。広い部屋の中に入った。椅子に座ろうとして危うくひっくり返りそうになっ
た。そこの中央にしつらえたテーブルに男がいた。欧州貴族の末裔みたいな老人だった。だが和樹がそうなったのはそんなことではない。
壁際に、ずらりと女の子が並んでいるのだ。
和樹「・・・・・・・」
三、四十人はいるだろうか。背の高さも髪の色もまちまちだが、皆十代後半から二十代前半のようだ。顔立ちの美しい娘たちが、身じろぎもせずに立っていて、和樹のことを待っている。驚くべきことに、全員が紺色の服を着ていた。彼女たちは一人残らず、メイドなのであった。それと和樹はあること気づいた。
老人「いや、よく来てくれた。さあこっちへ」
茫然としている和樹に、老人が言った。最初に出てきた眼鏡のメイドが、椅子をひいてくれた。メイドがなれた手つきで紅茶を注ぐ。老人にはリーラがついていた。彼はいかにも嬉しそうな表情だった。
老人「この島に男はわししかいなくてね。若い人は大歓迎だ」
和樹「はあ・・・・・・」
老人「ゆっくりしてくれたまえ。寝室は用意させる」
和樹「どうも・・・・」
和樹はメイドたちを見渡した。
老人「彼女たちは、この屋敷の使用人でね、わしがこの島に移る前から雇っている者たちがほとんどだ。
よく働く、有能なメイドだよ」
和樹「それにしては多くないですか?」
老人「百五十はいるな」
和樹「ひゃ、百・・・・五十」
老人「わしのメイドたちは少ないほうだぞ。
同士の中には五百人ほど雇っている者もいる。」
和樹「(そんなにメイド雇ってどうすんだよ・・・・メイド王国でも作りたいのか?)」
老人「疑問に思っているみたいだな」
和樹「・・・・そりゃまあ」
老人「若い君は知らないかもしれん。私はMMMの会員なのだよ」
和樹「は?なんですかそれ」
和樹はそんな名前の組織は聞いたことがなかった。
そんな和樹に老人MMMがどういう組織なのかを説明した。
その後、和樹は遭難したことを話した。
老人「そのことは知っている。実は君の乗機を撃墜したのは、わしたちなのだ」
和樹「はあ?」
紅茶を吹き出しそうになった。
老人「本来なら、到着地の島に船を出して、君を迎えに行くはずだったのだ。ところがこの島は敵に備えて警戒態勢に入っていてな。つい敵機と誤認して射撃をしてしまった。もうしわけなかった。」
つまり和樹はこの島の住人、しかもメイドとその雇い主に打ち落とされてしまったのである。そりゃあ歓
迎してくれているはずだ。
和樹「あの・・・俺を迎えてくれるつもりだったんですか?」
老人「そうじゃよ」
和樹「それに敵って・・・・。戦争でもしてるんですか」
老人「さよう。実はな・・・」
事情を話そうとした矢先にリーラが、耳元でなにか囁いた。
老人「さて・・・これから式森君にこの島で何が起こっているのかを話したかったが、
そうもいかなくなった。急用ができたようだ。明日の朝にでもお目にかかろう。」
和樹「え、朝ですか?」
老人「それと式森君、朝は必ずここにいてもらいたい」
和樹「それは・・・・いいですけど」
老人「夕食は運ばせるよ。食事は豪勢なものを用意させる。楽しみにしてくれたまえ
それではまた明日。」
老人はそう言うと、大勢のメイドと共に退出した。
和樹「(おいおい・・・・気のせいかと思ったら見たことある娘がいたのは
気のせいじゃないな・・・はぁ~~~どうなるだろうこれから・
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