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まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人

作者:jindam3
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出会い編
  第二話 知った顔

和樹は部屋まで連れていかれた。案内したのは、眼鏡をかけたメイドだった。

本来ならリーラが客を案内するのだそうだが、主人である老人の許にいなければならないらしい。かわりとしてこのメイドが案内することになったのである。メイドはエーファと名乗った。

エーファ「こちらの部屋をご利用ください。中の掃除はすんでおります。お食事はすぐに運ばせますので・・・・」

和樹は礼を言うと、部屋に入ろうとする。

エーファ「あっ、待ってください・・・そこには段差がございますので、お気をつけて・・・・きゃあっ!」

和樹は手を伸ばし、彼女の身体を支えた。

和樹「大丈夫か?」

エーファ「す、すみません。わたしって要領悪くて・・・」

和樹「転ぶのは要領じゃないと思うが」

エーファ「本当にすみませんでした。こ、こんなことで式森様の手をわずらわせたと知れたら・・・どうしよう・・・」

彼女の顔がどんどん青くなった。

和樹「そんなに気にすることないって、それより怪我がなくてよかった」

和樹は彼女に向かって微笑む。エーファの顔が赤くなった。

エーファ「本当に申し訳ございませんでした。ではその、これで・・・」

エーファは頭を下げると、足早に去っていった。

和樹はすぐベッドに寝転がり疲れを癒そうとした。

だんだん眠くなり、うとうとしていたら、ノックが聴こえた。

和樹「はいどうぞ」


リーラ「失礼いたします」

リーラが深々と礼をした。

和樹「あ・・・はい?」

リーラ「お食事をお持ちしましたすぐに用意しますので、お座りになってお待ちください」

リーラは豪華な料理が載っているカートを押して室内に入った。
豪華な料理だった。スープに始まり、次々と豪華な料理が運ばれる。フォアグラが出てきたころ、和樹は
リーラにたずねた。

和樹「あのさ、リーラってメイド長だろ?」

リーラ「・・・確かに私はメイドたちの長を任せられております」

和樹「城の主人が待ってるんじゃないのか」

彼女は、ちらっと和樹を見た。

リーラ「ですが今は式森様に仕える身。お気遣いは無用です」

和樹「そうなんだ・・・・あのさ、こんなこと言うのもなんだけど、ここの主人、結構な年だろ。万が一なんかおこったら、どうするんだ?」

リーラ「そのことなんですが、明日ご主人様から大事なお話がございます」

それを聞いた和樹はなにかを考える。

リーラ「式森様・・・・」

和樹「え、なに?」

リーラ「早くお召し上がりください。料理が冷めてしまいます」

和樹「ああ、・・それじゃ・・・いただきま・・・・ん?今なにか聞こえなかったか?」

リーラ「いえ、なにも聞こえませんでしたが」

和樹「そう、気のせいか」

しかし、すべての料理を食べ終わったころ、部屋の外がなにやら騒がしくなった。

???「ちょっと押さないでください!」

???「変なとこ触らないでよ!」

???「もう・・・二人ともそんな大きな声を出すとみつか・・・」

ガチャッ 「あ、あー!!」ドタンバターン

リーラが扉をあけると沢山のメイドがいた。

リーラ「お前達!何をやっている!!」

???「いや・・・あの~~~その~~」

???「式森様のお顔を見たくて」

リーラ「ネリー・・・お前もか」

ネリー「すいません・・・・リーラ様・・・」

リーラ「とにかくお前達はすぐに持ち場に戻「ちょっと待ってくれ」」

和樹「シェルビーだよな?」

シェルビー「あ、あたしのこと覚えてるの?」

和樹「ああ!久し振りだな・・・前に会ったのは・・・たしか」

シェルビー「四年前だよ和樹・・
それにしてもここで会えるなんて思ってもいなかったよ」

実はこの二人昔は家が近所だったのよく遊んでいた。

しかし、シェルビーは引っ越してしまいそれ以来会っていなのだ。

和樹「そうだな・・・それよりもシェルビーなんか昔と雰囲気が変わったな」

シェルビー「ほ・・・本当!!」

和樹「んん・・・・・なんていうのかその
・・・綺麗な目をするようになったと思ってな、メイドになったことが関係しているのか?」

シェルビー「う・・・・うん」

このあとも和樹とシェルビーは他愛のない世間話をした。

扉の前にいたメイドたちは「仕事がありますので」と言い、部屋を出ていった。

リーラとシェルビーも仕事場へ向かう。リーラは少し機嫌が悪かった。

リーラ「シェルビー」

シェルビー「は、はい」

リーラ「私は知らなかったぞ。式森様とお前にあんな関係があったなんてな」

シェルビー「あの・・・・その・・・なんといいますか・・・」

リーラは顔を真赤にしたシェルビーを睨んだ。
 
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