まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
出会い編
プロローグ
前書き
今日からここに小説を載せてみようと思います。
よろしくお願いします
ある孤島に豪邸がある。
その豪邸はまるで宮殿のように広く美しい。
豪邸の一室のベットに一人の老人が横たわっていた。
???「お呼びでしょうか?」
老人「リーラ」
リーラ「はい・・・」
老人「今日は何日だ?」
リーラ「十七日でございます。」
老人「そうか・・・・もうそろそろだな。
時の流れは早いものだ・・・・・リーラ、もっとそばへ」
リーラは顔を近づけた。同時に、老人の手が、ベッドの中からするりと抜けた。その手は女性の視線と合
わないように床を這うようにして彼女の後ろに回された。
老人「お前は優秀なハウスキーパーだ・・・・これまで仕えてくれて、感謝している・・・・・」
リーラ「ありがとうございます」
老人「だが、わしはもう老いた・・・この通り、動く力もない」
言葉とは裏腹に、手はリーラの足に沿って上へ登っていく。
老人「リーラよ、わしは・・・・誓約をしないつもりだ」
リーラ「・・・・なにをおっしゃいます」
声にわずかの感情を込めていった。続きを言おうとするが、遮られた。
老人「必要なのは、この島の後継者だ。そのための人材を捜さねばならん」
リーラ「どなたか、心当たりでも」
老人「それだが・・・・・そこの封筒を開けてくれんか」
リーラは封筒を開けた。中には調査書が入っていた。写真が一枚、クリップで留めてある。まだ若い、学生らしき少年が写っていた。
リーラはじっと、写真を見つめた。
リーラ「・・・・この方が?」
老人「そうだ、MMMの東京支部が報せてくれた・・・」
リーラ「そうですか・・・・」
彼女の注意が調査書に向いているすきに、老人の手がまた動き出した。
老人「気に入ったか・・・・」
リーラ「・・・・・・・・・・・・・・」
彼女の視線は、ずっと写真に注がれていた。
手が上がった。いったん止まると、スカートに包まれた魅惑的なヒップに・・・・
達しなかった。リーラが左手を後ろに回し、手首をしっかり押さえたのである。
リーラ「この方が、新しく・・・・私たちの」
調査書を読みながら、細い指に力を込めた。老人の手がみしみしと音を立てている。
老人「あた、あたたた」
リーラ「ご主人様?」
老人「ちょっと力が強くないか?」
リーラ「なにをおっしゃいます。女の細い腕のどこにそんな力があるでしょうか」
言葉とは裏腹にリーラはいっこうに手を離さなかった。ひねり上げ、骨折させるかの勢いであった。
老人「しかし今日はいつもよりも・・・・・痛たたたたたた」
リーラ「気のせいでしょう。」
老人の顔に脂汗が浮かぶ。自由な手足を振り回し、
ベッドでじたばたした。リーラは眉一つ動かさなかった。
リーラ「ご主人様、お話の続きでございますが」
老人「う・・・・・うむ。この後継者だが、早急に来てもらわねばならん。MMMの支部による
と・・・・こ、こっちへ旅行の予定がある・・・・・はずで・・・きっとお前たちにふさわしく・・・・っく、あああ」
リーラ「近日中にいらっしゃるのですね?」
老人「・・・・すぐに、多分すぐ・・・・痛・・・・」
リーラ「では私たちは、これまで通りお仕えいたします。新しいご主人様がいらっしゃるまでには、誓約
の準備もおこなっておきますので・・・・・」
老人「それでよい・・・・・リ、リーラ」
リーラ「まだなにか」
老人「た、たのむ・・・、は、はやく離してくれ・・・・・・お・・・・折れそうだ」
彼女は左手を軽くひねり、それから指の力を緩めた。ぽきっとかるい音がすると、老人は叫び声をあげ、白目をむいて動かなくなった。
リ-ラは深々と頭を下げ、静かに退出した
ページ上へ戻る