イベリス
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十三話 学業もその八
「やっぱり栄養バランスはね」
「よくないのね」
「中にはその牛乳も大豆もで卵も食べない人もいるけれど」
「蛋白質やカルシウムが」
「心配でしょ」
「そうなるとね」
「そうも思うしね、お魚はコレステロールも分解するし」
何かと言われているこの問題の解決に貢献するというのだ、このことは栄養学的に確かなことである。
「お肉だってね」
「実はなのね」
「何でも食べ過ぎたらよくないから」
「お肉もそうで」
「だからね、何でもバランスよくよ」
大事なことはというのだ。
「食べることがね」
「大事なのね」
「そう、だからね」
「いつも色々なもの出してるのね」
「グラタンの中にソーセージ入れてるし」
「コロッケにもお肉入ってるしね」
「実はミンチカツもあるから」
母は笑ってこちらもと言った。
「二つのうち一個それよ」
「そうだったの」
「ちゃんとそこも考えてるのよ」
「食べるのはバランスよくね」
「そう、あとあんた牛乳も飲むでしょ」
「ええ、好きよ」
だから毎日飲んでいる。
「そうしてるわ」
「それもいいことよ」
「牛乳を飲むことも」
「それもね、それで明日鰯だけれど」
「そうなの」
「あんたお魚何でも好きだから助かるわ」
「特に好きなのはお寿司よ」
そのネタである、大好物の一つだ。
「お刺身もね」
「ええ、あとムニエルも好きでしょ」
「焼き魚さと秋刀魚とかホッケとか」
「それもいいことよ、だからね」
「お魚もなのね」
「食べてね、ただお魚はお酒にも合うから」
母はこのことも話した。
「日本酒とか白ワイン飲むなら」
「飲み過ぎに注意ね」
「お父さんもお魚好きで」
「そういえばお魚何でも好きよね」
「それで飲むのも好きだから」
魚料理をつまみにしてというのだ。
「そこは気をつけてるの」
「お魚食べてるとなのね」
「ついつい飲み過ぎるから」
「そうなの」
「それであんたもよ」
「注意しないと駄目ね」
「お母さんも好きだしね、日本酒や白ワインでお魚食べるの」
「魚介類には白ワインっていうわね」
「赤ワインはお肉やパスタでね」
そうしたものを食べる時でというのだ。
「やっぱり和食だとね」
「ワインだと白なの」
「そう、あとこれ愛ちゃんに言ったら」
咲と仲のいい彼女にというと。
「気をつけなさいよ」
「愛ちゃんお酒も好きだし」
「もう大好きで」
それでというのだ。
「ワインもでね」
「それで白ワインもなの」
「あの娘多分お父さんよりお魚好きよ」
「へえ、そうなの」
咲はこのことは知らなかった、自分の父が魚好きなのは知っていたが愛がそれ以上だとは。
ページ上へ戻る