オズのジンジャー将軍
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第八幕その十二
「それは」
「だからね」
「個性が大事な国ということを」
「色も教えてくれているのよ」
「そうなんですね」
「そういえばね」
ここでトトも言ってきました。
「僕外の世界では色がわからなかったんだ」
「犬はそうらしいね」
カルロスはトトのその言葉にも頷きました。
「外の世界では」
「エリカもそう言ってたよ」
猫である彼女もというのです。
「外の世界ではね」
「色がわからなくて」
「白黒なんだ」
「犬や猫はそうらしいね」
「外の世界ではね、けれどね」
それがというのです。
「オズの国ではだよ」
「君達も色がわかるね」
「はっきりとね」
「そうなんだね」
「このことも嬉しいよ」
トトはカルロスに尻尾を振りつつ答えました。
「凄く奇麗だからね」
「僕達は最初からわかっていたよ」
臆病ライオンはこう言いました。
「本当にね、だから外の世界のトト達の話を聞いて」
「どうだったのかな」
「信じられなかったよ」
「そうだったんだ」
「オズの国では皆色がわかるからね」
「どんな生きものでもだね」
「トトやエリカの見えるものが白黒なんてね」
そうしたことはというのです。
「聞いて驚いた位だよ」
「僕達も皆見るものには色があると思っていたよ」
「それがだね」
「違っていてね」
そしてというのです。
「外の世界ではね」
「そうであって」
「オズの国では違っている」
「それがだね」
「これもオズの国だってね」
カルロスは笑顔で言いました。
「面白いね」
「そうなんだね」
「うん、本当にね」
こうお話をしてでした。
皆で楽しい日々を過ごしました、ですがここで思わぬ事態が起こりました。
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