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オズのジンジャー将軍

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第八幕その十一

「本当にね」
「オズの国の特色ですね」
「そう言う貴女達も」
 将軍はカルロス達五人にも言いました。
「そうね」
「僕達もですか」
「それぞれの色があるわね」
「僕は黄色で」
「僕は赤ですね」
「そして僕は青です」
「私は黒になりますね」
「私はピンクで」
 ジョージ、神宝、ナターシャ、恵梨香の順番に言いました。
「そうですね」
「いつもそれぞれの色の服ですね」
「それぞれこの色が好きですから」
「そうなっていますね」
「そしてこのことがですね」
「そうよ」
 将軍は五人に答えました。
「まさにね」
「僕達の色で」
「それぞれの色で」
「個性になっていて」
「そしてそのことがいい」
「そうなんですね」
「そう思うわ」
 こう五人に言いました。
「本当にね」
「この子達は最初からなのよ」 
 ドロシーが将軍に言ってきました。
「それぞれの色がね」
「ありますね」
「そうなの、五人それぞれでね」
「着ている服がそれで」
「五人が出ているわ」
 その好きな色にというのです。
「私もそう思うわ」
「そうですね、オズのそれぞれの国と同じで」
「そうでしょ」
「私も思います」
「若しも僕が他の色だったら」
 黄色以外ならとです、カルロスは自分で言いました。
「別人ですか」
「そこまではいかなくてもね」
 ドロシーはカルロスに答えました。
「何か違うってね」
「そうですね」
「思うわ」
 こうカルロスに言いました。
「どうしてもね」
「やっぱりそうですか」
「特にオズの国にいたら」
 それならというのです。
「色が大事な国だから」
「そうですか」
「ええ、本当にオズの国はね」
「色が重要ですね」
「色にランクはないわよ」
 ドロシーはこのことは断りました。
「やっぱりね、けれどね」
「違いはありますね」
「それぞれの個性がね」
「ランクはなくても」
「個性はあるでしょ」
「はい」
 カルロスもその通りだと答えました。 
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