オズのジンジャー将軍
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第九幕その一
第九幕 新しい果物の実
もう少ししたら将軍とご主人のご家族が来るという時にでした。
将軍はお家のパソコンを見てご主人に言いました。
「ねえ、面白い果物を見付けたわ」
「面白い?」
「そう、ドラゴンフルーツっていうね」
その果物の名前を言いました。
「その名前のフルーツがあるのよ」
「へえ、そうなんだね」
「それでね」
将軍はご主人にさらに言いました。
「その実もうちに入れて」
「それでだね」
「うちでも作りましょう」
「少し見ていいかな」
ご主人は将軍のお話を受けてでした。
ご自身もそのドラゴンフルーツについて調べてみました、そのうえで奥さんである将軍に笑顔で言いました。
「いいね、それじゃあね」
「ドラゴンフルーツもね」
「うちに入れよう」
「それじゃあ」
「ただね」
ここでご主人はこうも言いました。
「誰が行くか」
「そのことね」
「うん、今は忙しいからね」
だからだというのです。
「誰が行くにしても」
「実がある場所はね」
そこはというのです。
「日帰りで行けるけれど」
「その間だね」
「誰に行ってもらうにしても」
それでもというのです。
「今は皆必要だからね」
「そうね、どうしようかしら」
将軍は腕を組んで言いました、そしてです。
そこでオズマが二人のお話を聞いていたのでこう言いました。
「それじゃあ私が行って来るわ」
「オズマ姫がですか」
「そうしてくれますか」
「ここまで魔法のベルトですぐに来たでしょ」
お二人にこのことを言いました。
「だからね」
「それで、ですか」
「今回もですか」
「すぐに行って来るわ」
そうするというのです。
「今からね」
「そうしてくれますか」
「それでは」
「行って来るわ」
オズマがにこりと笑って言いました、そしてです。
皆にこのことをお話してカルロス達五人に言いました。
「貴方達も一緒に来てくれるかしら」
「僕達もですか」
「ドラゴンフルーツの種を頂きに」
「そうしていいですか」
「オズマ姫のお供に」
「そうしていいですか」
「私一人で行くと」
そうすればというのです。
「色々言われるから」
「当たり前よ、貴女はオズの国の国家元首よ」
このことを指摘したのはドロシーです。
「だから一人でふらりと行くとかね」
「出来ないのよね」
「そう、何処かに行くのなら」
それならというのです。
「絶対によ」
「誰かが一緒でないと駄目ね」
「前に桃の実にされたこともあったわね」
「あの時は大変だったよ」
トトも言ってきました。
「皆で探して」
「僕達はその時旅に出ていたけれど」
「後で聞くとそうだったね」
かかしと樵もその時のことを振り返りました。
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