唯一魔法が使える平民A、元帥の執事になる。
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第六話
前書き
続きです
(出来るだけ見せたくはないんだが…
まぁ穏便に済ませるためだ。仕方ねぇ)
「見たのは確かなのだけどほんとに信じられないわ。」
そうミーナが言うと、
「そうだ…そうですね、ミーナ様!
おい貴様、シールドを張ってみろ!出来るんならやってみよ!」
(いや、俺がいまここでやった所で俺にメリット無くねーか?これ。)
「ですがこの人にシールドを張るメリットがない、ということから私たちには特に見せようとはしないのではないですか?シャルロット?」
「くっ。貴様男の分際で、命令が聞けないのか?」
「そうですね、では貴方は見たところ私たちと同年代のようですね?」
「ああ、今年で16だ。」
「やっぱりそうでしたか。では私たちと同い年ですね。今は高校に?」
「そうだよ。元々ここに居たのはバイトで海辺の掃除してたからだ。」
そう俺が面倒くさそうに言うと
「貴様!敬語を使えと何度言ったら…!」
「シャルロット、私は気にしてませんから。というより同い年ですし敬語無しの方が話しやすいですよ?」
「…あー。俺はもう帰っていいか?」
「…ダメです!帰ってはダメです!」
今までにない大声を出すミーナにびっくりした。
「…こほん。では続きを。貴方には空軍に入ってもらいます。」
「…!?ちょ、ミーナ様?何を言っているんですか!?〘ガウルス〙出現後、空軍・海軍・陸軍共に男は0人になり、今現在でも男は居ません!なのに男を入れるなど…。」
「いいえ。これは私が決めたことです。良いですね?」
「…ぐ、はぃ…。分かりました。」
「…いやいやいや。待ってくれ。勝手に決められても困るんだが…。」
「ではこうしましょう。軍属は最低一ヶ月、給金は月給で、今のバイトの十倍出しましょう。したい事を言ってくれればできる限り答えます。どうですか?」
「な…なんだと。そんな良い待遇が…。
いや、だが俺は軍に入って何をしたらいいんだ?」
「そうですね。では、魔法力の訓練の監督官でどうでしょうか?貴方は魔法力が安定してコントロール出来ているようですし。あ、そうそう、貴方には私の執事も兼任してもらいますからね!」
「…!?いやいや、待てっt…」
「待てミーナ!こんな奴が執事なんて役割果たせるわけが無い!そもそも元帥に執事などとった例が無い!私が!私が執事になろう!」
「そうだぞ元帥様?よく考えて下さいよ。一般高校生が軍官の執事、それも幹部どころかトップって…無理無理。」
「そうだぞミーナ。よく考えてくれ。」
「むぅ…。意地悪シャルロット…」
「ぐはっ…。し…しかしだなミーナ…くぬぬ。…よし、ならば貴様。一旦私の執事になれ。もし上手く行けばミーナの執事にならせてやろう。上手く行けばだが。」
「えっ…執事確定なのか…?」
「貴様に拒否権は無い!」ドヤッ
「…分かった。だが一ヶ月だからな。」
「え!?あ、…ちょっと!シャルロット!?わ…私はそんな…!」
「…うふふ!執事がこいつなんて…!」
「何ブツブツ言ってんだ?」
「き…貴様には関係の無いことだ!///」
「あ…あのぉ?シャルロット?」
「あ…あぁはい!元帥様!では早速手続きに行かねばですね!行きましょう!」
そうして、負傷した〘スカイフェアリー〙達と共に軍基地に行った。
身寄りの無い俺にとってはいい話だったから承諾したものの、軍に入るのはやっぱり嫌だなと思った。
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