オズの木挽きの馬
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第十一幕その七
「召し上がられます」
「そうなんですね」
「はい、すき焼きもお好きです」
「そして河豚も好きで」
幸村さんは笑ってお話しました。
「時折食す」
「河豚お好きですか」
「実にな、オズの国では河豚には毒もない」
「だから安心して食べられますね」
「よいことに、だから大助や十勇士達と共に食する」
「そうですか」
「そうしている、ではまた機会があれば」
幸村さんは恵梨香達に笑顔で言いました。
「会おう」
「はい、また」
恵梨香も他の皆も笑顔で応えてでした。
幸村さん達は皆と手を振り合ってお別れをしました、皆は幸村さん達の姿が見えなくなると旅を再開しましたが。
ここでグリンダのスマホの音楽が鳴りました、グリンダはそれに出ますとオズマが出て来て言ってきました。
「グリンダ、レッド牧場に戻ったらね」
「何かあるのかしら」
「ええ、ドロシーが待っているわ」
こうグリンダに言うのでした。
「かかしさんと樵さんもね」
「あの人達が待っているの」
「三人も冒険の旅に出ていてね」
それでというのです。
「レッド牧場に寄って」
「そこで私達のことを聞いてなの」
「待っているの、それで貴方達が帰ったらね」
その時はというのです。
「帰還を祝ってのね」
「パーティーをなのね」
「する予定よ」
「そうなのね」
「だからね」
「牧場までなのね」
「まずは帰ってね」
こう言うのでした。
「いいわね」
「わかったわ」
グリンダはオズマに笑顔で答えました。
「それじゃあね」
「牧場まで戻ってね」
「黄金の羊と合流出来たしね」
「それならよね」
「ええ、今から戻るわ」
そうするというのです。
「これからね」
「そうしてね」
「皆にも伝えるわ」
グリンダはオズマにまた笑顔で答えてでした。
そのうえでオズマとのお話を終えると皆にドロシー達のことをお話しました、すると恵梨香は笑顔で言いました。
「オズの国に来たら絶対にですよね」
「ドロシー達と会うのね」
「はい、かかしさんと樵さんと」
「それが貴方達ね」
「オズマ姫とも。この人達とお会いしないことは」
オズの国に来たらというのです。
「ないです」
「そうよね」
「何かオズの国のことが紹介された本では」
恵梨香はさらにお話しました。
「ドロシーさん達は絶対に出ていますね」
「そうそう、ほぼ確実にだよね」
カルロスは恵梨香のその言葉に頷きました。
「ボームさんが紹介してくれたお話にはね」
「もうドロシーさんが出ない時殆どないです」
神宝も言いました。
「オズマ姫が男の子だった時位ですね」
「その時もかかしさんと樵さんは出ていましたね」
ジョージもこのことは知っています。
「それで他のお話でもですね」
「本当にドロシーさん達が出ないと」
どうかとです、ナターシャも言いました。
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