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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第八十九話 闇達、姿を現すのことその四

 擁州が陥ちたと聞いた劉備達はだ。そのうえで。
 孔明と鳳統がだ。こう彼女達に話すのだった。
「では今よりです」
「都に向かいましょう」
 これが二人の提案だった。
「都はこれで完全に包囲されました」
「これはかなり有利な状況です」
「確かに。敵が何者かも数もまだ完全にはわかりませんが」
「それでも。包囲している現状はです」
「有利よね」
 劉備は軍師二人の言葉に応えて頷いた。
「それじゃあこのまま」
「はい、進みましょう」
「止まる理由はありません」
 また言う孔明と鳳統だった。
「そしてそのうえで」
「彼等を倒しましょう」
「ここで終わらせたいな」
 草薙がこんなことを言った。
「是非な」
「そうね。戦うならね」
「そうしないと駄目ですよね」
 神楽と真吾も言う。
「それなら。今から」
「行きましょう」
「では全軍このままです」
 その劉備が命じた。
「都に向かいましょう」
「おそらく。その手前で」
 ここで徐庶が話す。
「彼等はいます」
「都の外での野戦になるのね」
 劉備は徐庶の言葉を聞いて述べた。
「それなら」
「はい、かなり大規模な戦いになります」
 その通りだとだ。徐庶は劉備に応えた。
 そうした話をしてだった。劉備達は連合軍の先陣として先に進むのだった。
 その南で、だった。やはりだった。
「いたわ」
 偵察に出ていた舞が戻って来て劉備達に話す。
「あの連中がね」
「そうなんですか。やっぱり」
「多いわよ」
 その数についても話す舞だった。
「五十万ってところね」
「五十万ですか」
「ええ、ざっとそれだけはいるわ」
 こう報告するのだった。
「それで他にもね」
「オロチの奴等だな」
「連中もいるのね」
「ええ、いたわ」
 舞は草薙と神楽に真剣な顔で答えた。
「あの青い服の牧師もね」
「ゲーニッツ・・・・・・!」
 草薙は忌々しげな顔と声でこの名前を出した。
「やっぱりいやがったか!」
「あの男がいるとなるとこの戦い」
「ああ、辛いな」
「それと。ネスツの連中もいたわ」
 舞はさらに話した。
「あの白い髪の男と口髭の男がね」
「おいおい、本当にオールスターだな」
 それを聞いてだ。似海道が肩をすくめさせた。
「賑やかな話だぜ」
「相手にとっては不足はなしか」
 大門は細い目のまま腕を組んで述べた。
「思う存分戦えると考えるべきか」
「少なくとも遠慮はいらないみたいだな」
 蒼志狼はその手の剣を見ながら言う。
「この戦いはな」
「数は五十万ね」
 馬岱はその数から話した。
「じゃあ私達だけじゃちょっと辛いかな」
「そうじゃな。幾ら何でも数が違い過ぎるわ」
 厳顔も馬岱のその言葉に頷く。
 
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