八条学園騒動記
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第五百八十二話 変更された朝食その一
変更された朝食
マルティ達が教室に戻るとその中は独特の匂いで満ちていた、マルティはその匂いを嗅いでから自分のすぐ傍に座っていたフックに尋ねた。
「カレー?」
「ああ、朝飯はな」
フックも風呂に入っていたのかすっきりして髪の毛がまだ少し濡れている清潔な感じの外見で言ってきた。
「それになった」
「そうなんだ」
「牛乳はそのままでな」
「パンは?」
「おやつになった」
そちらに回されたというのだ。
「十時のな」
「また急に変わったね」
「セーラがルーとご飯持って来たからな」
その両方をというのだ。
「だからな」
「今朝はカレーなんだ」
「チキンカレーな」
このカレーだというのだ。
「それになったんだよ」
「そうなんだ」
「ああ、今すぐ出て来るからな」
チキンカレーをというのだ。
「皆で食おうな」
「それじゃあね」
「カレーか」
洪童はカレーと聞いてこう言った。
「いいな」
「お前カレーも好きだからな」
「ああ、大好きだ」
こうフックに答えた。
「辛いものは全体的にな」
「甘いものもでな」
「甘いものは強烈に甘くてな」
そうしたものが好きでというのだ。
「辛いものもな」
「極端にだな」
「辛いのがな」
そうした料理がというのだ。
「好きだ」
「それは俺と同じだな」
フックは洪童の話を聞いて笑って述べた。
「タイでもな」
「料理は辛いのは徹底的に辛いな」
「そして甘いものもな」
こちらもというのだ。
「徹底的にだよ」
「辛いな」
「それがタイ料理だからな」
「それでだな」
「今から楽しみだよ」
カレー、これを食べることがというのだ。
「本当にな」
「朝のカレーは最高のご馳走ってね」
レミも言ってきた。
「言うしね」
「実際バランスいい食事が出来るから」
ベンはレミのその言葉に頷いた。
「実際にね」
「最高のご馳走よね」
「うん」
まさにというのだ。
「実際にね」
「だからカレー食べて」
「そうしてだね」
「頑張りましょう、私さっきまでお風呂に入ってて」
見ればレミも湯上りの感じだ、これはクラス全体がそうだった。四人やフックだけのことではなかった。
「それでね」
「すっきりして」
それでというのだ。
「今はこの調子よ」
「元気になったんだ」
「完全復活よ」
そうなったというのだ。
「この通りね」
「僕達と同じだね」
「俺もな」
フックもだった。
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