八条学園騒動記
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第五百八十二話 変更された朝食その二
「サウナに入って来た」
「そうしたんだ」
「そこでだ」
「お酒抜いてだね」
「身体も洗ったしな」
「奇麗になったんだね」
「この通りな」
まさに見ての通りにというのだ。
「すっきりした」
「お互いそうだね」
「しかし四人共見なかったな」
風呂場でとだ、フックはマルティ達に言った。
「同じ風呂場にいたと思うが」
「フックは早く行ったんじゃない?」
「そうかもな、実際俺四時に目が覚めて」
「それでなんだ」
「無茶苦茶頭が痛かったけれどな」
「何とかお風呂に入って」
「サウナに這う様にして入ったんだ」
そうしたというのだ。
「それでな」
「何とかだね」
「復活したんだよ、五時にはな」
「お風呂出たんだ」
「それでここに戻ってまた寝ていたんだ」
そうだったというのだ、フックはマルティに対して完全にすっきりした顔になってそのうえで話をした。
「二度寝な」
「それをしたんだ」
「ああ、それでな」
「それで?」
「四人はか」
「うん、五時過ぎにね」
その時間にというのだ。
「お風呂入ったんだ」
「本当に入れ替わりだな」
「そうみたいだね」
「それで合わなかったんだな」
「そうみたいだね」
「俺は校舎出てすぐの風呂に入ったけれどな」
「うん、そこにね」
まさにというのだ。
「僕達も入ったよ」
「本当に入れ替わりだったんだな」
「それで合わなかったんだね」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「サウナに入るとな」
そうすればとだ、フックはしみじみとした口調で話した。
「あっという間にな」
「お空け抜けるね」
「無茶苦茶汗かくからな」
その為にというのだ。
「本当にな」
「お酒一気に抜けるね」
「だからいい」
こうマルティに話した。
「特にな」
「二日酔いの時はだね」
「それで四人共」
「ああ、僕達も考えたけれど」
サウナに入ろうとだ、マルティは正直に話した。
「お湯の方にね」
「入ったんだな」
「それでそこでね」
「酒抜いたんだな」
「そうしたんだ」
「成程な」
「それで皆すっきりしているのは」
それはとだ、マルティはあらためて言った。
「やっぱり」
「二日酔いになってる面子はな」
「もう皆お風呂に入っていたんだ」
「シャワーを浴びるなりしてな」
「復活したんだね」
「そうしたんだ」
実際にというのだ。
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