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死炎使いのヒーローアカデミア

作者:カタクリ
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日本と事件と幼馴染み

出久side

久しぶりに日本に戻って来た僕たちは早速お爺ちゃんが準備してくれたかなり立派な一軒家に引っ越し、ご近所に挨拶を終わらせた僕たちは、母さんの薦めで、美琴ちゃんとデートすることになった。

「此処が出久が昔住んでた街なんだ。」

「うん。色々と変わってるけど、僕の故郷だよ。」

美琴ちゃんと付き合い初めて、何度かデートをしてきたけど、まだ慣れない。
けどそれも良いと思えた。

「美琴ちゃん、クレープでも食べない?」

「食べたい!!」

僕はたまたま目に入ったクレープ屋さんの看板を見て、美琴ちゃんを誘い中に入ると、クレープの美味しそうな匂いがしてきた。

「いらっしゃい。ん?君たち学生に見えるんだけど、今平日の昼間だけど学校は良いのかい?」

クレープ屋さんに入ると、店員さんがそう聞いて来た。

「あっ!!僕たち昨日、イタリアから数年振りに帰国して来たので、来週から編入になるので、街を見て回ってるんです。」

「なるほど。帰国子女って奴か。なら納得だな。クレープを買いに来たんだろ?何にするんだ?」

僕の説明に納得してくれたらしく、店員さんが注文を聞いて来たので、二人で同じ物(いちごクリーム)を注文した。

二人で美味しくクレープを頂き、二人でショッピングを楽しむ。
因みに僕も美琴ちゃんも仮免を取った後、休日等にお爺ちゃん達の仕事に同行し、実際にヒーロー活動をしてきたため、其なりのお金を自分たちで稼いでいた為、クレープ代やショッピングでの支払いは全て僕がしていた。

「出久、ありがとう。」

「良いよ、此くらい。」

美琴ちゃんは先程買った服が入った袋を持ちながら笑い掛けて来る。

「次、何処『ドオーン!!』何だ!!」

「出久、あそこ!!煙が上がってる!!」

次に何処行こうか聞こうとした時、商店街から爆発音が響き、黒煙が上がっているのが見えたので急いでそちらに向かう。




美琴side

出久とのデートを楽しんでいると、爆発音と黒煙が見えた為、急いでそちらに向かうとヘドロの様なヴィランが同い年位の少年を取り込もうと人質にしており、既に何人かのヒーローの姿も合った。

「あれはもしかしてかっちゃん!!」

「かっちゃんって確か出久の幼馴染みの?」

「うん。8年ぶりだけど多分かっちゃんだ。かっちゃんの個性は爆破だから可能性は高い筈だよ。」

アレが昔、出久を虐めていた男…
そう考えたら助けるのを躊躇してしまいそうになるが、この場に居るヒーローでは相性が悪いらしく、手が出せない状態だった。

其を見た出久が常時携帯している専用のグローブを嵌めたのを見て、私も覚悟を決める。

「行くよ!!美琴ちゃん!!」

「うん!!」

思考を戦闘モードに切り替え、個性を発動させて、ヒーロー達の横をすり抜ける!!

「待て!!止まれ!!」

静止の声が聞こえて来るが、気にせず相手の個性と人質の事を考慮して、最低出力まで落とした雷撃を放つ。

「グガッ!!」

「ガイディング・ライト!!」

「任せて!!レールガン!!」

ヘドロヴィランの人質を押さえる力が弱まったのを瞬時に確認した私は、出久のヒーロー名を呼ぶと、出久も私のヒーロー名を呼びながら、大空の死ぬ気の炎の調和を使いヘドロヴィランから少年を救出する。

「此で!!」

「終わりだ!!」

「「合技!!ライトニング・アクセル!!」」

出久のバーニング・アクセルに私の雷に合わさった技がヘドロヴィランに突き刺さり、ヘドロヴィランは気絶するのだった。



出久side

ヘドロヴィランを気絶させた僕たちにプロヒーローと警察が近付いてくる。

「君たち個性の他人への使用は許可が無いと犯罪だぞ!!」

「大人しく一緒に来てもらおうか!!」

ヘドロヴィランを拘束する人以外のプロヒーローと警察の数人が僕たちを取り囲む。

「それがこの国の警察とプロヒーローの対応ですか?」

「私と出久はイタリアにてヒーロー資格仮免許を取得しているセミプロよ。」

「状況からこれ以上の遅延は人質の命の危険、並びに周りの被害が大きくなると判断し、限定的個性使用対象案件を適応しました。」

流石に何もしようとしていなかったヒーロー達の反応に少し怒りを覚えながら、イタリアで発効されたヒーロー資格仮免許を見せる。

仮免を見せると流石に何も言えないらしく、協力ありがとうございましたと言って、ヴィランを連れて帰って行った。

解放された後、マスコミの相手をしてから、今日はもう帰ることになり、美琴ちゃんと一緒に帰っていると後ろから声が掛けられた。

「待てや!!お前、デクだろ!!帰って来てたんだな!!それに仮免持ちだとふざけやがって!!俺はお前の助けなんか借りなくても1人で逃げれたんだ!!余計なことすんじゃねえよ!!」

やっぱりかっちゃんだったらしく、それだけ言うとイライラしながら帰って行った。

「嫌な奴。お礼すら言えないのね。」

「まあ。昔からあんな感じだったから。それより帰ろうか。」

かっちゃんの言動に美琴ちゃんは怒りを露にするが、僕は逆にかっちゃんらしいとしか思わず、そのまま帰ることにしたのだが…

「少年、少女!!私が来た!!」

目の前にNo.1ヒーロー、オールマイトが現れるのだった。 
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