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死炎使いのヒーローアカデミア

作者:カタクリ
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告白

 
前書き
仮免の話は雄英の方で書こうと思います。 

 
美琴side

仮免試験は無事に私も出久も合格することができた。
一次試験の戦闘も二次試験の救助試験も私と出久からしたら楽な物だった。
何しろ何時もアレ以上の状況を想定して救助訓練をするし、戦闘訓練はあのボンゴレの構成メンバーの中でも幹部クラスの人達が特訓に付き合ってくれているのだから、学生に負ける訳にはいかない。

その為、私も出久も救助試験は満点の成績を叩きだし、合格している。

その事で今は家族ぐるみで懇意にしてくれている出久の家族と、ボンゴレ所属のヒーロー達がお祝いのパーティーを開いてくれた。

「今日はお招き頂きありがとうございます。」

「気にしないで下さい。我々にとっても美琴ちゃんは大事な弟子ですから。出久と美琴ちゃんが仮とは言え、ヒーロー資格をとったんです。お祝い位させてください。」

綱吉さんに私の両親が頭を下げるが、綱吉さんは笑いながら頭を上げる様に言っているなか、私は出久を見つけて駆け寄る。

「出久、どうかな?」

私は出久に近付くと、京子さんが選んでくれた淡いクリーム色のパーティードレスを出久に見せる。

「あ、その、凄く似合っているよ///」

「ありがとう///」

顔を赤らめながら褒めてくれる出久に、此方まで顔が赤くなる。

そんな様子を見て、大人達が微笑ましく見ているとは知らずに二人でパーティーを楽しむ。

パーティーが中頃を過ぎた辺りで、私の両親や出久の両親、綱吉さんと京子さんが合流してくる。

「そう言えば出久は高校は日本の雄英に行くみたいだが、美琴ちゃんはどうするんだい?」

「………えっ?」

「お、お爺ちゃん、まだ内緒にしててって言ったよね!!」

綱吉さんの言葉に私は視界が真っ暗になりそうになり、出久が綱吉に何か言っているが、耳に入ってこない。

(出久が日本の学校に?一緒にイタリアの学校に行くんじゃ無いんだ…)

当然の様に同じイタリアの高校を受験するのだと思っていた私は、どうして良いか解らなくなる。

(私は出久と同じ高校に行きたい…でも…)

「私の仕事が終わらないため、日本には帰れないので、イタリアの高校に行く事になりますね。」

(そう…お父さんの仕事の事を考えたら私はイタリアの高校に行くしかない…)

お父さんの言葉に私はうつむきかけた時だった。

「なら美琴ちゃんの面倒は私たちが見ましょうか?構わないわよね、あなた?」

「ああ。美琴ちゃんなら大歓迎だよ。」

そう出久の両親が言ってくれた。

「あの本当に良いんですか?」

「勿論よ。良いですよね?」

「緑谷さん達なら娘を任せられる。後は美琴がどうしたいかだ。」

「わ、私は出久と同じ高校に行きたい…」

引子おばさん達の優しさに私は思わず、涙を流しながら出久と同じ高校に行きたいと言い、両親は受け入れてくれるのだった。




出久side

泣き出した美琴ちゃんの事を両親とおばさん達に任され、僕は美琴ちゃんを誰もいないベランダのベンチに連れていく。

「ごめんね。美琴ちゃんの事を考えたら、なかなか言い出せなかったんだ…」

「別に良いよ…でも今度からはちゃんと相談してね…」

「うん。」

僕と美琴ちゃんの間になんと無く気まずくも、心地よい雰囲気が流れる。

(ああ。やっぱり僕は美琴ちゃんの泣き顔は見たくないな。出来れば僕の横でずっと笑っていて欲しい。…そうか僕は美琴ちゃんの事が好きなんだ。よし!!断られるのは怖いけど言おう。)

「み、美琴ちゃん…聞いて欲しい事があるんだ。」

「何?」

泣いていた為、若干赤い瞳で僕を見る美琴ちゃんに、僕は勇気を振り絞る。

「僕は美琴ちゃんの事が好きだ。僕の彼女になって、僕の隣に居てください。」

「えっ?本当に?」

「うん。」

僕がそう告白すると、みるみる美琴ちゃんの瞳に涙が溜まり、泣き出す。

「え、えっ?そんなに嫌だった?」

「ち、違う。此は嬉し涙…私も出久の事が大好きだよ。私で良ければ彼女にして下さい。」

こうして僕達は恋人になり、そっとどちらからともなくキスをするのだった。 
 

 
後書き
本来ならもっと後の予定だったけど、良い雰囲気になった為、此処しか無いと思い、くっつけました。 
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