死炎使いのヒーローアカデミア
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継承
オールマイトside
「久し振りだね。緑谷少年、御坂少女。何時こっちに帰って来てたんだい?」
「お久しぶりです。俊典さん。昨日、日本に帰って来たんです。」
「久しぶり。怪我の方は大丈夫ですか?」
二人は私の師であり、盟友の一人であるボンゴレXの孫とその知り合いの為、私の怪我の事を知る数少ない人物だからトゥルスフォームで現れたのだが、其を理解してか、緑谷少年は私を本名で呼んでくれ、御坂少女もそれに合わせてくれる。
「ハハハ。心配してくれてありがとう。そうだ!!久しぶりに会った事だし、ゆっくり話さないかい?」
「ぜひ。良いよね、美琴ちゃん。」
「構わないよ。」
私もそれに乗っかり、二人にこの場から離れようと提案し、二人も受け入れてくれたので、近くのゴミだらけの海岸に移動する。
「酷いな…」
「海岸がこんなになってるのに誰も何もしなかったのね。イタリアじゃあ考えられないわ。」
「まあイタリアじゃあ。ボンゴレが率先して地域清掃を行っているからね。だが今の日本のヒーローにはそういった事をしようとするヒーローが少ないんだ。ヒーローの基本は奉仕活動なのにね。っと、こんな話がしたいんじゃなかった。」
その余りにも多いゴミの量に驚きつつも、本題に入るべく二人に向き直る。
「先ずは二人に謝らないとね。君たちが倒したあのヴィラン、私が追っていてね。一度は捕まえたんだが、私のミスで逃げられてしまったんだ。君たちに尻拭いをさせる嵌めになってしまい申し訳ない。」
「気にしないで下さい。僕たちはセミとは言え、ヒーローですから。人助けは当然です。」
「私も気にしてないので、大丈夫です。まあ助けた本人には出久をバカにされたので、怒ってはいますが。」
「うん?知り合いだったのかい?」
「はい。日本に居た時の幼馴染みなんですが、無個性だった僕を虐めてた相手だったんです。」
なるほど。
あの少年は気が強そうだとは思ってはいたが、自尊心もかなり強いらしい。
「其なら尚更君たちは立派だよ。ますます私の個性を引き継いで貰いたいものだ。」
「個性を引き継ぐ?どういうことですか?」
私の発言に緑谷少年が首を傾げながら聞いて来る。
「私の個性は緑谷少年、君の個性の様に代々受け継がれて来た物なんだ。一人が力を培い、別の人に譲渡する。その人が力を培い、また別の人にと言うように受け継がれて来た力。冠された名前は『ワン・フォー・オール』!!この力を受け継いでくれないか?」
「私は今の力だけで十分です。」
御坂少女には断られたか。
緑谷少年はどうだ?
出久side
僕はオールマイトからの提案にかなり迷っていた。
お爺ちゃんと同じくらい憧れたヒーローが僕を認め、その力を与えると言ってくれている。
だが今の僕には個性がある。
個性が無いときなら迷わず受け継いでいただろうけど、今は違う。
僕にはお爺ちゃんから受け継いだ個性がある。
でもやっぱりオールマイトの個性を受け継ぎたい!!
「お願いします!!」
「良いのかい?」
「はい!!僕はお爺ちゃんにも、貴方にも憧れている。だから二人の力で僕は泣いている子を笑顔に出来る最高のヒーローになりたいんです。」
「そうか。なら…(プチ)…食え!!」
「「えっ!!」」
僕の答えを聞いたオールマイトが徐に髪の毛を一本引き抜くと、僕にそう言いながら差し出して来たので、美琴ちゃんと一緒に固まる。
「イヤね。個性の譲渡には相手に自分のDNAを与える必要が有るんだ。だから髪の毛を一本、食べて貰う必要が有るんだ。」
「な、なるほど…なら頂きます。」
オールマイトの説明に頷いて、躊躇いつつも手渡された髪の毛を食べる。
「個性の譲渡は2、3時間で完了するけど、今日は遅いからもう帰りなさい。また明日、この場所に来てくれ。個性の使い方について教えるから。」
「分かりました。其じゃあ帰ろうか美琴ちゃん。」
「うん。でもその前にコンビニに寄って、お口直しに何か買うわよ。」
「そうだね。それじゃあオールマイト、また明日。」
「ああ。気をつけて帰りなさい。」
こうして僕はNo.1ヒーロー、オールマイトの個性を受け継ぐのだった。
後書き
因みに何故、出久達がオールマイトの怪我の事を知っているかと言うと、日本では何時マスコミに嗅ぎ付けられるかわからないのと、ボンゴレの医療技術が高い為、イタリアで怪我の治療をしていた時に会っている設定です
現在のオールマイトはボンゴレ医療班に居る、個性《複製》の持ち主により、複製された人口内臓により、生活していますが、オールマイトの衰弱は免れず、原作よりかはマシだが、活動時間が短くなっています
現在の活動可能時間は5時間程です
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