ヘタリア大帝国
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TURN36 タイの提案その四
「そのうえで諸国家でソビエトにあたるだろうな」
「全ては戦後ですね」
「こjの戦争の間でも旗が変わるかも知れないがな」
「ですが少なくとも今はその方針で」
「行くべきだと思う」
柴神はこう日本に話すのだった。そうした話をしたうえでだ。
日本帝国の方針は決まった。タイの枢軸国側での参戦と諸国家の独立、そして環太平洋経済圏の樹立だ。この政策はすぐに世界に向けて発表された。
それを聞いてまずだ。ガメリカと中帝国が驚いた。彼等はすぐに大統領官邸の会議室に入った。そこでフィリピンも交えて四姉妹に話すのだった。
「大変だぞ、もう君達も知っていると思うが」
「日本が大変なことを言い出したあるよ」
中国も来ていた。大使館から来たのだ。
「エイリスの植民地の諸国家を独立させてだ」
「環太平洋経済圏の樹立を宣言したあるよ」
「僕達が出すつもりだった政策を先に出された」
「大義名分がなくなったあるぞ」
「ええ、話は聞いてるわ」
焦った口調で次々に言う二国にだ。ハンナが答える。
「本当にしてやられたわね」
「全くだ。これじゃあ東南アジアやオセアニアに入られないぞ」
「経済圏も日本のものになるあるぞ」
「そうね。まあそれならそれでいいわ」
ハンナは焦る二人にだ。冷静そのものの口調で返した。
「日本帝国にはそうね、アラビアやマダガスカルまで行ってもらおうかしら」
「そこまでかい?」
「奴等に渡すあるか」
「まず中国さんは今のまま重慶に篭って。それで日本帝国軍の一部をひきつけておいて」
これまで通りだ。そうして欲しいというのだ。
「それで祖国さんはハワイでね」
「守りを固めるんだな」
「日本帝国はエイリスの植民地、インド洋まで制圧したらそれからね」
「ハワイに来るんだな」
「来ないというのならこちらから仕掛ければいいだけよ」
余裕の笑みでだ。ハンナは言う。
「マイクロネシアを攻めて。そこから日本本土を衝くと見せればね」
「日本も動くしかないな」
「適の主力を常に攻めないといけないということはないわ」
政治、戦略という観点からだ。ハンナはアメリカ達に語っていく。
「適の本拠地を衝けばね」
「ああ、そういうことあるか」
中国はハンナの話を聞いて納得した顔になって頷いた。
「本拠地を攻めれば敵は戻るしかないあるからな」
「そこでハワイかその辺りで決戦を挑んでね」
そうしてだというのだ。
「日本は倒せばいいのよ」
「そうすれば同じなんだな」
「例え環太平洋経済圏を宣言しても」
「日本は枢軸国だな」
アメリカもこのことに気付いた。枢軸国という悪を討つ連合軍の大義はまだ生きているというのだ。この戦争での最大の大義は。
「それなら倒せばいいか」
「それだけよ。むしろ東南アジアやオセアニアに攻め込む必要がなくなった分」
それでだ。どうかというのだ。
「私達は楽になったわ」
「そうか。それなら」
「特に焦る必要はないあるか」
「そう思うわ。ああ、あとね」
ここでだ。ハンナはこの政策を話した。
「独立を宣言した諸国家はね」
「承認ね」
「そうするのね」
「そうするべきね」
ハンナは今度はクーとドロシーに答えた。
「ここはね。エイリスが何と言ってもね」
「そうね。エイリスがこの戦争での本来の相手だから」
「少なくとも政治的には」
クーもドロシーも把握していた。ガメリカも中帝国も本来の相手は枢軸国、とりわけ日本ではないのである。
同じ連合国であるエイリスとソビエトだ。彼等こそ本来の相手なのだ。
その彼等についてだ。こう話すのだった。
「あの二国を退けないといけないから」
「独立は承認するべきね」
「ええ。フィリピンさんもね」
ハンナはフィリピンにも顔を向けて話す。
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