ヘタリア大帝国
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TURN36 タイの提案その五
「それでいいわね」
「問題ないよ。むしろ周りが嫌な植民地じゃなくなってね」
「いい話ね」
「うん、僕にとってもね」
そうだとだ。フィリピンは笑顔でハンナに話す。
「有り難い話だよ」
「あたしも賛成よ」
キャロルも明るく言う。
「お握り軍団をハワイでぎゃふんと言わせてやりましょうよ」
「キャロル、お握り軍団というのは日本のことだな」
「そうよ。日本っていったらお握りだからね」
それでこの呼び名だとだ。キャロルはアメリカに明るく答える。
「中々いい仇名でしょ」
「ははは、確かにそうだな」
「祖国ちゃんはハンバーガー軍団に中国ちゃんはラーメン軍団ね」
「僕はラーメンあるか」
「駄目かしら」
「いや、いいある」
構わないとだ。中国はキャロルに返した。
「ラーメンはガメリカでも知られているということあるからな」
「中料理っていったらラーメンでしょ」
「そうなるあるか」
「勿論他にもあるけれどね」
キャロルは笑ってこうも話す。
「イメージで最初に来るのがそれだからね」
「それであるな」
「そういうこと。それでね」
キャロルは中国に対してさら言う。明るい感じのままで。
「この国にも中系多いからね、華僑ね」
「皆楽しくやっているあるか?」
「中国ちゃんの別荘で仲良く楽しくやってるよ」
「そうあるか。それは何よりある」
中国はキャロルのその話を聞いて笑顔になって述べた。
「僕の別荘では皆仲良くやって欲しいあるよ」
「中国ちゃん世界中に別荘あるわよね」
「そうある。ただ」
どうかとだ。中国は急に暗い顔になった。そして言う言葉は。
「韓国だけはどうしても駄目だったあるよ」
「ああ、日本のところにいる?」
「今度独立するそうあるがな」
「あの五月蝿いのは駄目だったの」
「どうしてもあるよ」
別荘を置けないというのだ。中国ですら。
「あいつのことは知っているあるな」
「何ていうかね。独特ね」
「あまりにもアクが強くて駄目だったある」
「全く。あいつだけはどうしようもなかったある」
流石の中国も韓国のところに別荘は置けなかったというのだ。彼にしてもだ。
その話を聞いてだ。アメリカが中国にこんなことを言い出した。
「ロシアも駄目だったんじゃないかい?」
「一応僕の国からの移民がいない訳でもないあるが」
「しかし東南アジアやガメリカ程じゃないな」
「寒過ぎて抵抗があるある」
だからロシア、即ちソビエトもだというのだ。
「暖かい方がいいあるよ、僕も」
「そういえばですけれど」
クーがふと気付いた感じで顔をそっと前に出して中国に尋ねた。
「あの、ええとガメリカの北にある」
「?そういえば何か一国あったあるな」
「はい、アラスカと挟まれている」
「どうした国だったあるか」
「何か名前がちょっと出て来ないですよね」
「クーもあるか」
「はい、中国さんもですね」
二人共だ。その国の名前は忘れてしまっていた。
「ええと。それで何とかいう」
「あそこがどうかしたあるか?」
「あの国にも中国さんの別荘がありますよね」
「あそこの別荘はガメリカのものと同じ位見事あるよ」
それがある国の名前は知らないがだ。中国は別荘のことはちゃんとわかっていた。そしてそれはクーも同じだった。
「クーも一度来てみるよろし」
「はい、そうさせてもらいますね」
クーは微笑んで中国の言葉に応えた。
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