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DQ3 そして現実へ…~もう一人の転生者(別視点)

作者:あちゃ
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怒っちゃイヤ!

お父さんがお兄ちゃんに土下座してます。
こんな光景は滅多に遭遇出来ないゾ!
ケータイを持ってたらソッコで写メ()ってアドレス全員に送信なのに…

一体何が起きたのかと言うと…


大食堂で楽しく歌って踊って食べて飲んで………
騒ぎに騒いで辺りを見渡すと真面目っ子カップルだけが居ないのでした。
みんな各々楽しみ食事も済ませたので、不真面目集団に入れない2人の為に、『料理を取り分けて部屋まで持って行ってあげよう』って、お父さんが珍しく気の利いた提案をしてきたの。

私はね『でもお父さん…必要ないんじゃないの?きっと大騒ぎに加われない2人は、部屋に戻ってイチャついてるはずよ!下手にお邪魔しない方が良くない?』って言ったのよ!
だって私だったらパコパコ励んでるはずだから、逆に迷惑な行為だなと思ったから…

でもね『あの2人にそれは無いだろう!まだそんなに遅い時間じゃ無いし…きっとお腹をすかせて、僕達不真面目人間の愚痴を言ってるよ!黙って叱られてあげよ!』って言う事を聞かないの。
ま、確かにお父さんの言い分にも一理あると思うから、それ以上は反対しなかったんだけど…

アルルさんの部屋を勢い良く開けたら、何とビックリ!?
お二人は結合中でしたのですわよ!
イチャついてるとは思いましたが、まさかはめ込んでるとは思いませんでした。

お兄様の逞しい“エクスかりボー”が、お義姉様のまだ使い込まれてないキレイな“まんホール”に出し入れされる様は絶景でありました。
写メどころか、ムービーで撮影したかったです。
勿論アドレス全員に送信!


まぁ…そんな訳で、
「ごめんなさい!本当にごめんなさい!ワザとじゃ無いんです。今回は本当にワザとじゃ無いんだよ!君達は本当に真面目な子だから、こんな早い時間からエッチをするなんて考えても無かったんだ…本当にごめんなさい!」
と、大切な息子カップルに対し必死で土下座って詫びってるパピィです。
因みに現在は服を着て、ベッドに並んで腰掛けてるお二人です。

「も、もういいです…私達も、2人きりで話してたら、何だか盛り上がってきちゃったから…その…と、ともかく忘れてください!それでいいですから!」
顔を真っ赤にして先程の事を忘れる様に言うアルルさん。
あんな絶景を忘れられる訳ないだろ!

「でもアルル…そんに恥ずかしがる事じゃないのよ。私とお父さんが同じ事をしたから、貴女も生まれてきたんだから…もっと自信持ちなさい、とってもキレイだったわよ」
うん。アルルママの言う通り、とってもキレイだった!
パックリとくわえ込む姿はキレイだった!

「ア、アメリアさん!もういいでしょう…忘れましょう!キレイとか美しいとか、そう言う事じゃ無いんですから…人に見せる事ではないのですから!」
でも前世では、人が観賞する用のビデオとかDVDとかが、飛ぶ様に売れてましたわ!
さっきのシーンもバカ売れ間違いなしだと思います。




さて…
早急に話題を変えたいお父さんは、今日仕入れた情報をみんなに伝える為、場を仕切って事を進める。
アルルさんも早く終わらせて、先程の続きを再開したいらしく、そそくさとオルテガの情報を皆さん(つーかアメリアさん)に教えてます。



「………っと言う訳で、ごめんなさいお母さん…この町にもお父さんの不貞の証が存在します…」
聞けば聞く程、オルテガ殿は私のパパにクリソツね。

「コラ!生まれてきた子には罪はありませんよ!それにオルテガの事を愛してしまった女性(ひと)も悪くはないのですから、そんな言い方は失礼ですよ!」
流石はオルテガの様な男を愛した女は違う…
人が出来ているというか…何処かのネジが緩いというか…

「ふふふ…魅力的な男を愛してしまうと大変よねアメリアさん!私にも解りますよ…1人でフラつかせるワケにいかないですわね!」
あ、いけね…私のママも同類だったわ!
「えぇ…まったくですわ!うふふ…」
似た者同士“うふふ”とか笑ってるけど、笑い事じゃないからね。



「さて…あの人が完全に生きていると分かった事だし、あとは今どこに居るのかを探らないとね!何か分かっているの?」
夫ラブラブ妻は直ぐにでも会いたいのだろう…
“今どこに”を羨望する。

「そう言えば『誰にも真似の出来ない方法で、ゾーマの所へ乗り込む』って事でしたよ!?今はともかく、何れはゾーマの元に行くのだから、我らも目指すべきでしょう…」
新加入ラン君も会議に参加…
でも“誰にも真似の出来ない方法”ってどんなのだろう?
『ジェット・ストリーム・アタック』かな?…でも『ガイア』と『マッシュ』が居ないとダメよねぇ…

「で…どうやって行けばいいの…そこには?」
私達は正攻法よ!
「「「「……………」」」」
あら、皆無言?
“雨と太陽が合わさる時、虹の橋が出来る!”って台詞を、誰も仕入れてないのかしら?

ふう、しょうがないわね…
みんなのアイドル・マリーちゃんが、優しく導いて差し上げますわ!
「なぁに…情報収集しに行ったのに、誰もゾーマの所まで行く方法を聞き出さなかったの?も~う…しょうがないわねぇ~…ちゃんと私が集めておいたわよ、情報を!」

いきなりしゃしゃり出た私に対し、あからさまに嫌そうな顔をするお父さんが気に入らない…
「い、何時の間に!?流石はマリーだね…ただ歌ってただけじゃないんだ!?」
そうなのよお兄ちゃん。
前世でバッチリ情報収集を済ませたのよ!

「当然です!この超天才美少女魔道士マリーちゃんにが居れば、無駄なく・そつなく・ぬかりなく大魔王まで一直線よ!お~ほっほっほっほっ!」
おほほほほ、マリー様とお呼び!


「…で、その情報は?」
「ノ、ノリが悪いわねお父さん…(汗)」
どうにも今回はノリが悪いお父さん…
あまり勿体ぶってお父さんを怒らせるのもアレなので、素直にお話ししようと思います。

「誰が言ったか憶えてないが、誰かが言ってたこの台詞!『雨と太陽が合わさる時、虹の橋が出来る!』ってね!ちょ~意味深じゃない!?更に更にぃ♪ こ~んな事も聞いちゃいました。『ラダトーム城に【太陽の石】ってアイテムがあるらしい』ってね!コレって~、コレってぇ~……もしかしちゃわない?もしかして、もしかしちゃったりだったりしちゃって!!」
私はノリノリでリズミカルに情報を告げる…

「……では、明日は城に行って『太陽の石』を探す事にしよう!」
えぇ~!?
一人テンション・アゲアゲで馬鹿みたいじゃない!
もっと一緒に楽しみましょうよ!

「じゃぁ、疲れたし…マリー達も大騒ぎして疲れただろうから、今日はお開きにして休もう!」
さっさと立ち上がると部屋のドアを開け、皆さんを追い出しにかかるお父さん。

相当先程の艶事遭遇を気にしているらしく、お二人を早く二人きりにしたいみたいだ。
そんなに気にする事無いのに…
きっと性懲りもなく再開するのが落ちよ。

だってお兄ちゃんはまだビンビンだし、アルルさんもヌレヌレで何時でも受け入れOK状態なのよ。
だからベッドに腰掛けたまま、立ち上がる事が出来ないんだよ。
むしろここはもっと焦らして、凄い事にしちゃった方が面白そうじゃん!

でも怒らすと怖いし…
ともかくは部屋を出て行こうと思います。
他の皆さんも同じみたい。

「アルル、ティミー、交尾ガンバレよ!」
でもね、流石はアホの子ですわよ…
的確な一言で、その場の空気を凍り付かせた。

「バカ!人間は『交尾』って言わないって言ったろ!」
「むぅ!ミニモン生意気!ラーミアをバカにするな!…お前は何て言うのか知っているのか!?」
う~ん…状況が状況でなかったら、大爆笑してるのだけど…
今回は…ねぇ…

「本当にお前はバカだな!人間のはセッ(ゴスン!)くはぁ~!!」
ギリギリ言っちゃう所でお父さんの拳骨落下よ!
ちょっと…危なかったんじゃない?

「お!?何だミニモン?『セッ』何だ?続きはな(ゴン!)ぎゃ!」
こっちにも落ちた!
こりゃ、泣き愚図るわね…
めんどくさいからアメリアさんに任せよう。

「お前等いい加減にしろよ!(怒)…今日はもうお開きなの!部屋に戻って寝ろ!良い子も、悪い子も、明日の朝まで部屋から出るな!」
盛大に泣き愚図るアホの子と、気絶するミニモンを抱えお父さんは去って行く。

他の皆さんも疲れた感じで自室へと…
私とウルフの部屋は階が違うので、階段を下りるフリをして踊り場で待機!
皆の気配が無くなった所で、音を立てない様に舞い戻る。

アルルさんの部屋の扉を少しだけ開けて中を覗く…
すると私の読み通り、中のお二人は激しくキスをしながら、互いに服を脱がし合っていた!
「何よ…結構脱がし慣れてるじゃないの!真面目なフリしてムッツリなんだから!」

「まったくだ…2人のキスは、結構激しかったぞ!…ティミーさん、さっきはずっと座っていたけど、ビンビンで立ち上がれなかったんだゼ!」
「アルルさんだってそうよ!立ち上がったら雫が滴り落ちてきたはずよ!だって臭いをプンプンさせてたもん!」
私もウルフも興奮しながら、大好きなお兄ちゃんカップルのエッチを堪能する………が、

(ゴツン!)(ゴツン!)
「ぐ(んぐっ!)」「ぎゃ(もが!)」
いきなり脳天に激しい衝撃が響き、同時に口を何者かに塞がれた!

慌てて周りを見渡すと、すんごい怒っているお父さんと、私の口を塞ぐお母さん…そしてウルフの口を塞ぐハツキさんが居りましたのですわ!
まっずい………バレたのね!?

「んがもががむが!」「ふがもがむ!」
私もウルフも懸命に言い訳をしてるのだが、口を塞がれていては言葉が発せず、怒りの形相のまま顎で合図を送るお父さんに連れられて、両親の部屋にご招待されました…


これって“代わりに俺達のを見せてやる!”ってんじゃないわよねぇ…
きっとお説教よねぇ…
「お前等性懲りもなく…」

いや~ん!
やっぱりお説教じゃ~ん!
い、いいじゃん見たって…あの二人はそれぐらいじゃ別れないわよ!

実際、ハメハメ状態をバッチリ見られたって、みんなが居なくなればソッコでハメ始めたわよ!
今の二人は色ボケモードなんだから、ちょっとやそっとじゃ別れないってば!!
普段真面目な奴等のこそ、豹変した姿ってのを見たいじゃのサ!

「ち、違うのよお父さん!!コレはアレよ…その…ゆ、勇者カップルが、どんなプレイをするのか気になっちゃって!!べ、勉強になればなぁ~…と、思っちゃって!!」
「そ、そうですよリュカさん!そ、それに俺は2人の恋のアドバイスをしましたからね…どの様に成長したのかを、確認したくって…えっと…ねぇ!?」
私もウルフも必死で言い訳をするのだが効果の程は全くなく、めちゃんこお説教をされちゃいました………夜通し!

お父さん…息子を愛し過ぎよ…たった一人の息子だからかしら?
そっか…そうよね!
何時もお兄ちゃんをからかってたのは、大好きだからなのね…

うん…もう二度と覗かない!
だって凄い怒られるんだもん!!(大泣)



 
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