尻フェチ
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第五章
「中学の時からこうだったよ」
「お尻が好きで」
「ああ、けれど他はだろ」
「別に悪くないわね」
極端な尻フェチでもというのだ。
「暴力も意地悪もないしお仕事もやってくれて」
「することはしないとな」
人間として弁えることはとだ、和馬は妻の白い尻に手をやりつつ答えた。
「それは奥さんと一緒だよ」
「私ともなのね」
「性格は悪くなくてな」
実は掃除が多少ズボラだと思っているがそこは自分もそんなところがあるのでお互い様だと考えている。
「家事もしてくれるしな」
「お料理の味付けちょっと濃くない?」
「あんなものだろ、そっちに不満はないさ」
「そうなのね」
「まあ誰だってこだわりあるだろ」
「こうしたことでもね」
「俺はお尻だよ、じゃあ逆に言うとな」
和馬は夢子に彼女の後ろから聞き返した。
「奥さんのこだわり何だよ」
「こうしたことで」
「ああ、何だよ」
「回数かしら」
それではとだ、夢子は自分の後ろにいる夫に答えた。
「それは」
「回数か」
「そう、そうしたこと自体が好きだから」
「そういえば殆ど毎日してるな」
「何回もね」
「俺も好きだしな」
和馬はそうしたことでの体力には自信がある、このことも中学時代からだ。そちたの力は衰えていないと思っている。
「じゃあな」
「今日もこれからもね」
「するな」
「そうしてね」
こうした話をしてまた楽しむのだった、しかし。
子供が出来てまた次の子供が出来て彼等が成長して大学を出た時には。
和馬はすっかり白くなってしかも多少薄くなった髪の毛を触り皺のある顔で仕事から帰ってから家のリビングのテレビを見つつ台所にいる夢子に言った。
「この水着の娘誰だ?」
「今のCMの娘ね」
「ああ、可愛いな」
こう妻に言うのだった。
「この娘人気出るな」
「実際人気上昇中よ」
「そうなんだな」
「そうよ、スタイルも評判で」
「そういえばそうか」
言われて気付いたという感じの返事だった。
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