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尻フェチ

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第三章

「十代ってこうらしいな」
「ひょっとしてこの時期にちょっと工夫したらな」
「少子化問題解決するかもな」
「俺達が使うんじゃなくて実際にやってな」
「それでな」
「そうかもな、今の俺だったらな」
 和馬はこうも言った。
「毎日お尻の形のいい人とな」
「実際にか」
「そうするか」
「一日何人もと」
「そうするんだな」
「ああ、そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「何人も子供作れるぜ」
「中学生からそうだしな」
「高校生の今だってな」
「この時に結婚したりして」
「色々政府がサポートしてくれたらな」
 それでというのだ。
「少子化問題解決するかもな」
「俺達がどんどん子供作ってな」
「アイドルの写真集とかエロゲを使うより」
「実際にしまくったらな」
「その時はな」
「そうなるかもな」
 和馬は真剣な顔で言った、実際に彼が今すぐにでもお尻の形のいい女の子と結婚してそうしてであった。
 実際にそうしたことをして子供を多く欲しいと思った、だが。
 高校時代も大学時代も彼女はおらず就職してだった、三十まで一人で好き勝手にしていたがある日同居している母に言われた。
「あんたもいい加減結婚しなさい」
「相手いないから」 
 和馬は母に高校時代に友人に話した様な無表情で答えた、見れば外見も高校時代から然程変わっていない。
「無理」
「それならお見合いしなさい」
「お見合い?母ちゃんそんな人知ってるのかよ」
「知ってるから言うのよ」
 これが母の返事だった。
「お母さんのお友達の娘さんよ」
「へえ、そうなんだ」
「そうなんだって他人事?」
「というか最近忙しくてさ」
 実はこの日も夜遅く帰ってきている。
「うちブラックじゃないから残業代ちゃんと出るけれど」
「疲れてるっていうの」
「晩飯は外で牛丼食ったから」
 それで済ましたというのだ。
「もう風呂入って寝るから」
「それでも話は聞きなさい」
「お見合いかよ」
「そう、お見合いしなさい」
 母は無表情で適当な感じの目の息子に言った。
「それで結婚して家出なさい」
「三十の息子が家にいたら駄目か」
「もうお父さんも定年だしね」
「二人でゆっくりと過ごしたいんだな」
「そう思ってね」
「俺に結婚してか」
 和馬は母の話を横から聞きながら冷蔵庫を開けてそこから牛乳を出してコップに入れて飲んだ、そうしつつ言うのだった。
「二人になって」
「そう、家を出て欲しいのよ」
「家出るなら結婚しなくてもいいだろ」
「それでもよ」
 ここはというのだ。
「あんたも三十だし」
「結婚しろっていうんだな」
「ずっと一人でいるつもり?」
「それはないけれどな」
「じゃあお見合いしなさい、いいわね」
「その人お尻の形いいのかよ」
「そんなことはどうでもいいでしょ」
 母にとってはそうだった、息子の嗜好なぞどうでもよかった。そうして自分と相手でお見合いの話を進め。 
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