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レーヴァティン

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第百十九話 ナイル川へその十一

「そしてな」
「降らせるな」
「ああ、それで降ったらな」
「それでいいな」
「そういうことでな、まあ城壁が壊れてな」
「まだ戦おうという奴もな」
「そうそういないしな」
「だからだな」
「城壁怖そうな」 
 こう言ってだった、久志はアレクサンドリアの城壁への攻撃を開始した、術で攻撃をしてもやはり術者の多い古王国だけあり。
 城壁は殆どダメージを受けなかった、だが。
 久志達の予想通り砲撃への備えはなかった、それでだった。
 城壁は一撃を受ける旅に壊れそうしてだった。
 一日で城壁のかなりの部分が全開し中の市街地が見えてきた、ここで久志は次の行動に移ることにした。
「じゃあ次はな」
「使者をですね」
「送るな」
 源三にもこう答えた。
「そうするな」
「それでは」
「これでアレクンサンドリアが手に入れば」
 さらに言うのだった。
「いよいよな」
「メンフィスにですね」
「進軍だな」
「そうしますね」
「じゃあな」
 こう言ってだった、そのうえで。
 久志はアレクンサンドリアに使者を送ると街の領主はあっさりとそれに応えた、そうしてそのうえでだった。
 久志達は街に入った、するとだった。
 街の図書館を見てだ、良太は唸って言った。
「凄いですね」
「ああ、この図書館はな」
「この浮島で有数の図書館で」
「デルフォイ程じゃなくてもな」
「良書が多くあり」
「それでだな」
「この街を手に入れたなら」
 それならというのだ。
「あの図書館は多いにです」
「使うべきだな」
「是非」
 まさにとだ、良太は久志に答えた。
「そうしましょう」
「そうだな、アレクサンドリアを手に入れて」
「ただ古王国の水軍を手に入れただけでなく」
 街に駐留している彼等も降ったのだ、街と共に。
「ここは貿易港でもあり」
「その繁栄にな」
「図書館も手に入れたので」
「学問的にも大きな収益だな」
「技術にもです」
 こちらでもというのだ。
「多くの署にです」
「技術のことが書かれていてか」
「ですから」
「技術的にもだな」
「我々にとって大きいです」
「俺達の本土やカルタゴも技術的には先進地域だけれどな」
 この浮島においてだ、このことも彼等にとって非常に大きなことで久志達もそこから多くの鉄砲や大砲を備えられたのだ。
「古王国もそうでな」
「その中心がです」
「この図書館だな」
「はい、ですから」
「図書館を大いに使うか」
「学者の方々の学問に使ってもらい」
 そしてというのだ。 
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