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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第四幕その十一

「その泉鏡花の作品を学んでいてもね」
「それでもだね」
「偏見もなしで」
「そしてフィールドワークも行って」
「そのうえでね」
「しっかりやっていくね」
「さらに」
「そうしていくよ、それとね」
 さらに言う先生でした。
「皆お城に行っても迷わないでね」
「ああ、日本のお城って迷うよね」
「道が入り組んでいてね」
「何処をどう行けばいいのかわかりにくくて」
「それで迷うよね」
「そんな造りだね」
「あれはあえてだからね」
 迷う様な造りになっているというのです。
「敵が攻めてきた時にあっさり攻め落とされない様にだよ」
「道は入り組んでいて」
「それで上の方から攻撃される様になってるね」
「石垣の上の壁に穴空いてて」
「あそこから矢や鉄砲を撃たれるし」
「あと櫓からも撃たれるね」
「門からも撃たれるしね、とにかくね」
 日本のお城はというのです。
「攻めてきた敵をどう抑えるか」
「その為に櫓や門からも攻撃出来て」
「壁からもそうで」
「それで中も迷う様になっている」
「そうなっているんだね」
「そうなんだ、だからね」
 それ故にというのです。
「迷わない様にしようね」
「大阪城もそうだったし」
「姫路城もそうだしね」
「日本のお城って本当に迷路よね」
「何かとね」
「そこは気をつけようね」
 本当にと言うのでした。
「迷ったら大変だから」
「ルーブル美術館より迷う?」
「姫路城って」
「他のお城もだけれど」
「あのお城もよね」
「結構なものよね」
「僕は結構色々日本のお城を知ってるけれど」
 先生は回ってもいます。
「どのお城も迷路みたいだよね」
「松山城だってね」
「あと和歌山城も」
「本当にどのお城もだから」
「迷路みたいだから」
「迷わない様に気をつけていこう」
 是非にと言うのでした。
「皆で行こうね」
「飛べる面々はお空から場所もチェックしてね」
「そうして進んでいこう」
「とにかく日本のお城は迷路みたいだしね」
「皆でまとまって動いて」
「そうしてやっていこう」
 こう言うのでした、そしてです。 
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