ドリトル先生と姫路城のお姫様
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第四幕その十
「占いは世界中であるしね、そもそも非科学的で何でも片付けることはね」
「先生いつも言ってるよね」
「それこそが非科学的だって」
「今の時点の科学では何も語れない」
「科学はまだまだ完璧じゃないって」
「人間のやることなすことで完璧なものはないよ」
先生はこの摂理を指摘しました。
「科学も然りだね」
「そうだよね」
「科学は万能じゃないね」
「そうだよね」
「それで科学から何でも決め付けるのはね」
「かえって非科学的だよね」
皆も頷きます、そして先生も言いました。
「空想科学何とかになると」
「あの本こそだね」
「もう非科学的の極みだよね」
「今の時点の科学でアニメや特撮を一方的に書いて」
「しかも設定とか書き換えたり間違えていたり」
「非科学的の最たるものだね」
「科学とか言っていてもね」
それでもと言う先生でした。
「あれだけ火が格的な本のシリーズはそうないよ」
「だよね」
「それで占いを無闇に否定することも」
「他のことも非科学的だとか一方的に言って否定することもね」
「それこそが非科学的で」
「そこからは何の進歩も生まれない」
「停滞を招くよ」
まさにというのです。
「キリスト教を絶対としていた時代と同じだよ」
「あの頃の欧州とだね」
「確かにあの頃は進歩しなかったし」
「だったらね」
「非科学的だとか言って決め付けて回ると」
「かえって科学の停滞につながるんだね」
「そうだよ、僕達の今の科学はまだまだで」
そしてというのです。
「進歩もね」
「最中にあるってことだね」
「まだまだこれから」
「高度に思われていて実は違う」
「どんどん進歩してわかっていくことね」
「そうなんだよ」
その通りだというのです。
「だからね」
「科学を万能と思わず」
「無闇に否定しない」
「それは占いもそうで」
「あらゆる学問がそうなのね」
「そういうことだよ、学問は否定しないことだよ」
このことが大事だというのです。
「何につけても」
「先生はそう考えてるよね」
「そpのうえで学問をしていてね」
「今もだよね」
「泉鏡花さんの論文を書いているね」
「そうだよ、あの人にしても」
泉鏡花もというのです。
「確かに極端な潔癖症でね」
「生ものは否定していたね」
「お水やお酒も沸騰させないとで」
「それで犬にも近寄らなかったけれど」
「そうしたことは別でね」
「妖怪はよく非科学的と言われるけれど」
それでもというのです。
「その妖怪もね」
「否定しないでね」
「それでだよね」
「しっかりと書いてね」
「名作を残しているね」
「それも数多く」
「そう、だからね」
泉鏡花もそうだったからだというのです。
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