ドリトル先生と姫路城のお姫様
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第四幕その九
「よくわからないけれど」
「まあまあ」
「わからなくてもいいから」
「それが何時かわかるから」
「絶対にね」
「そうなるから」
「ううん、そうなんだ」
やっぱり首を傾げさせたまま応える先生でした。
「僕にとって悪いことじゃないんだね」
「というかいいことよ」
「それも凄くね」
「こんないいことないから」
「だからね」
「もっと頑張っていって」
「そうしていってね」
「まあ占いは悪いことじゃないよ」
このことは否定しない先生でした。
「科学的じゃないとか否定する意見もあるけれどね」
「あと迷信とかね」
「そう言う人もいるよね」
「当たるものじゃないとか」
「色々言う人いるね」
「そうだね、けれど僕は違う考えだから」
占いを否定する人達とはというのです。
「占いは本当に道標だよ」
「人にとって」
「そういうものだよね」
「占いを聞いてどうしていくか」
「それを考えて決めるものだね」
「そうだよ、若し悪い結果が出ても」
自分に思わしくない占いのそれが出てもというのです。
「それをどう生かしていくかだよ」
「悪い様にならない様にしていく」
「そうしていくことだね」
「悪い結果に落ち込まない」
「そこからだね」
「頑張ることだね」
「そう、いい結果だとしたら」
この場合はといいますと。
「それに向かう様にするんだよ」
「いいならいいで」
「悪いなら悪いで」
「そうしていくといいのね」
「それが占いね」
「そう、人の道標になるから」
だからだというのです。
「悪いものじゃないよ」
「一概に否定出来ないね」
「占いっていうものは」
「だから昔からあったし」
「今もあるのね」
「それも世界中にあるね」
このこともです、先生は指摘しました。
「それこそ」
「そうだよね」
「占いない国なんてないよね」
「イスラムだってあるしね」
「占いはコーランで禁じられているけれど」
「それがね」
「イスラムの占星術はかなりのものだよ」
先生はイスラム教にも通じています、これも学問によるものです。
「確かにコーランでは禁じられているけれど」
「占いは当たらないって言ってね」
「そう言って禁じていたよね」
「それが実はね」
「イスラムでもね」
「占いはしっかりやっていて」
「占星術が有名だね」
動物の皆も言います。
「それが実は」
「この辺りイスラムは面白いよね」
「柔軟だよね」
「元々寛容な宗教だしね」
「占いも発達したね」
「そうなんだよ、だからね」
それでというのです。
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