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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百十一話

「オン・バサラ・ギニ・ハラジ・ネンハタヤ・ソワカ!」

そのマントラが唱えられると同時、一俺が放ったグラム・デモリッションが遮られた。

「面倒な…」

相対しているのは、天狗だ。

山伏装束、カラスの翼。

そして天狗の面。

よく『視る』と、その顔はヒトと同じだ。

あと結構な美人だ。

その美人の後ろに同じような男が三人。

けっこうな美男子。

逆ハーかな?

現在地は祇園の路地。

「随分と危ない物を放つじゃない。西洋の鬼」

「先に鎌鼬を放ったのはそちらだ」

伏見稲荷の件で時間が出来たので祇園をぶらついていて、子猫を追いかけて路地に入ったら鎌鼬である。

俺は怒っていいと思う。

「みゃー」

その子猫は箒に抱かれている。

「それで、俺達に何か用か? 天狗さん」

「八重の式が来てね。お前の首を手土産にあの狐を笑ってやろうかと思ったのよ」

「へー、あの狐のお仲間って訳か」

「仲間ではないのだけど、まぁ、その認識でもいいわよ」

女がパチンと指を鳴らすと、後ろの三人が錫杖を構えた。

「やれ」

女が合図し、男達が翼を広げてこちらへ。

ふむ。どうやら術で飛んでいるらしい。

あの翼は……ああ、古式の概念拡張か。

「地に墜ちよ」

グラム・ディスパージョンを使うと、面白いように男達が墜落した。

顔面から。

ズシャァって。

お面があるから悲惨な事にはなってないだろうけど…。

「さて…まだやるか?」

「ええ、そうね」

女が下駄でカカカッと接近。

「下駄でよくやる…。ドライ・ミーティア」

ドライアイスで攻撃するが、全て錫杖で弾かれた。

「おーぅ…やるねぇ…ファランクス」

至近距離の女が錫杖でラッシュを仕掛けてくる。

五月雨突きかな?

ファランクスが割れまくるけど、大した問題じゃない。

「さて…ミスパでドレスブレイクしてもいいんだけど……流石にここで剥くのは俺の良心が痛むし…。まぁ、これで勘弁してやろう」

女に眼を合わせ、二度指を鳴らす。

「っ!?」

女が飛び退いた。

その顔は羞恥で赤く染まっている。

「再生」

そして再生したのは、黒い下着だ。

割りとえっちぃやつ。

うわ、こいつ普段からこんなの着てんの?

っていうかこれだとドレスブレイクじゃなくてスティールだよ…。

「まだやる?」

と聞くと、後ろからどつかれた。

「すまんな、天狗の方。これは返そう。このバカはこっちで絞っておこう」

箒が下着を取って女に投げ返した。

「えー…おもんな」

「はぁ…私だってあの女天狗は好みだし出来ることならばこの場で押し倒してちょめちょめしたい所だが、あまりああいう手合を敵に回すな」

「正当防衛じゃね?」

「だからと言って下着を取るな。欲しいなら私のをやるから」

「そんなんより俺の私服を返せ」

箒とやり取りしている間に、天狗連中は鎌鼬を放って撤収した。

え? 鎌鼬? 片手間でガードしましたが何か? 
 

 
後書き
サイオン操作も古式魔法の一部って魔法科原作であったので遠当(グラム・デモリッション)やサイオンウォールを使える怪異(妖怪)も居る。
という解釈です。特に天狗って坊さんですからね。 
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